危ないところであったのだよ。お店に入るとホールのねえさんがちょいと慌てた顔をした。さてはメンが割れてるか、ふっふっふっ、はぴいさん、来ました。
カレーですよ。
と、思いきや。
うむ、うむ、違うぞこの空気(笑)いや当たり前です。カレーやさんが全員わたしの顔を知っているわけがないじゃないの(たまーに「!」という顔をされることもままあるにはあるが)。そうではないのです。
席に案内されて腰を下ろして。ねえさんの方をを見てみれば、いそいそと外に出ていきますね。おやそうか、売り切れか。営業中の看板を引っ込めていますね。そうかそうか、あぶなかった、ラスイチであったか。ありがとう、ありがとう。助かった。
金町の
「トック」
は町の人気店です。
もともと金町界隈の重要カレー店であったので当然ではありますが、ここのところのカレーブームもあってか前にも増して売り切れが多い。気がします。もしくはフードロス作善の最適化、かな。とても好ましいね。
わたしの仕事は時間の制約が比較的幅をもてるスタイルなので、コアタイムをなるべく外して食事に出かけてきます。が、あんまり外すと人気店では「売り切れ!」もあり得るわけですよ、要注意。
注文は、
「トックカレー ランチセットC」
に。エビカレーにコロッケがつくもので、それにスープとデザートのセット、Cをつけます。
カレーソースはソースと呼ぶにふさわしい、引っ掛かりのないなめらかな口当たりです。奥の方にほんの少しだけ苦味があって、あとは西洋出汁の旨みと甘み。どこかチョコレートを思わせるところがあるのも楽しいなあ。欧風の括りに入るカレーですね。ああ、おいしい。
コロッケも良かったなあ。クリームコロッケでした。コロッケが付く旨書いてあったのですが、クリームコロッケだとは思わなかったのでうれしさひとしお。それも安っぽいベシャメルソースだけで済ませない、中身の詰まった手作りの良いものでオリジナリティもあります。うむ、驚いた。いいねえ、これ。おいしいねえ。
デミタスカップに入った小さな小さなスープ(ランチタイムのサービスである故、量が少なめです。そういうことを口にだす輩はまあ、野暮天であるぞ)、これも大変においしいのです。野菜のコンソメスープかしらね。具材多く野菜の甘味と旨み濃く、これとてもいい。ホントにおいしい。
プリンがつくんですが、この日はプリンはなくてコーヒーゼリー。ちょっとがっかりしたんですが、食べてみると甘味極控えた手作り品。うむっ!ハッとする。いいじゃないの。
らっきょうと福神漬けのチョイスもよくてね。甘味と酸味が良いバランスでなるほどこの味のカレーにちゃんと合わせたチューニングの元選んでいるなあ、と感じます。いや感心させられます。
隅々迄先回りして用意してくれるこの感じ、なかなか大したものなんであるよ。いく価値があるレストランです。
いいよねえ、すきだねえ。