カレーですよ5249(土気 中島亭)元フレンチシェフのラーメンとカレー。

なぜわたしは土気なんぞにいるのか。なぜなのか。さっきまで五井にいたのも謎であるんですが(これはかわいい電車の写真が撮りたかったから)そのあとなぜか土気にたどり着きました。

 

 

カレーですよ。

 

 

土気は「とけ」と読むんです。さっきまでは内房線の五井駅そばにいました。いまは外房線の土気駅から少し離れた場所にいます。チーバくんの首のあたり、房総半島の一番幅の狭い箇所の真ん中あたりになるかな。

土気のあたりは本当の駅前以外、ほぼ、いかにも造成住宅地といった風情の似た印象の一戸建てが整然と碁盤の目に並ぶ住宅街。そんないかにもの住宅地に突然ラーメン店があるんですよ。

 

「中島亭」

 

という屋号。なんでもカレーがうまいらしいんだよね。

洒落た西洋風の一軒家のラーメン店です。

なんかこういう状況の時、堂々と「カレーライス単品」を頼めないんだよね。ラーメン店を名乗っているお店でそりゃあないだろう、と思ってしまうから。とはいえここ「中島亭」の券売機を見るとラーメンと小カレーのセットもありますが、カレーも単独でがっちりとジャンルで分け、主張がある漢字が伝わります。

そういいながら

 

「こくまろ醤油ラーメン半カレーセット」

 

のボタンを押しちゃった。これはわたしからのラーメン店へのリスペクト、というこで。まずはラーメン食べないと、という気持ちの表明です。

ラーメン、おいしかったなあ。門外漢なので色々いわないですけど、スタンダードな醤油味、あっさりじゃなくこくまろの方を選んだんですがしつこくなく、ひっっかりのない良いスープでね。麺は中太かな、つるつるすべすべ、むっちりで食感よいものでした。チャーシューは特筆すべきもの。あみめの焼きあとが付いてます、表面カリッとなごちそう感がある良いもので、大変美味しい。いいなあ。

それで、カレーだよ。

 

あっとおもったんです。ラーメン店のカレーでこういう仕立ては珍しいんじゃないかな。バターやクリームなどと思しき奥行きと香りが強く感じられます。肉の旨味もカレーソースの中に広がっており、驚きのレベルのものが出てきたんです。「ラーメン屋さんのカレー」という肩書きで思い出すものとは全く正反対のものが出てきてうならされたんです。いやこれいい。

ジャンルで言えば欧風、それもホテルスタイルでしょうか。洋食店というより西洋料理のレストランの手法と味の方向が見えます。

調べてみると店主自身が「ラーメンとカレーの店」とおっしゃっています。これで堂々とカレーのフルサイズのみを選択できるってもんだね。うれしいぞ。

とは言え次は味噌ラーメンが食べてみたいんです。味噌ラーメン好きだから。この夜食べたセットのキーはカレーに入った「「崩しチャーシュー」。「崩しチャーシュー入りカレー」という名前でした。それとラーメンは「背脂醤油」、「網焼きチャーシュー」がキー。チャーシューは注文後にひとつづつ焼き目をつけているようで、なるほどだからあのおいしさかあ。

いろいろと懐深い店。再訪せねばいけなくなりました。