インド好き女子上京とかあると必ずお連れせねば、と思いだすのがここ。インドを知る女性ほど悲鳴を上げる率が高いお店です。
カレーですよ。
それというのも全国探してもインドの生菓子「ミターイ」を専門的に扱うショップってないはずなんですよ。それがここ、西葛西にあるのです。たしかシターラの関連店じゃないかったっけかな。小さな店で始まりましたがそう間をあけずに現店舗に移転、規模が大きく高級感がアップしています。
前は小さかったイートインが大きく場所を広げてフロアの2階すべてが席になって賑わっています。
「Tokyo MithaiWala / トウキョウミタイワラ」
といいます。以前浜松のアンミッカル店主のエリさんをお連れしたこともありました。
モダンなインドのカフェとでも言うべきお店で、1階はミターイの名でわかる通りのインドスウィーツショップです。これがね、かっこいい店なんだよねえ。美しい陳列のショーケース、注文すると洒落たボックスに詰めてくれます。モダンでスマート、西洋菓子の有名パティシエが仕切るスウィーツショップと比べても全く遜色ありません。そう断言できます。なんとかヒルズに出店していないのが不思議なくらい。じゃなきゃ女性をお誘いしないもんね。
ラスグッラにグラブジャムーン、マイソールパクにジャレビー、ラスマライ、バルフィーとなんでも揃います。本国と違うのはキロ売りではないところ、かな(グラム売りは少しあるけどね)。
そして2階はイートイン。モダンなカフェといった雰囲気でこの日は週末の夜ということで近所のインド人家族やカップルでほぼ満席。盛況です。(写真は以前のやつね)
下でインドスウィーツを選んで2階でチャーエーと共に、というのももちろんできます。それとは別に2階専用のメニューがあって軽食が用意されているんですよ。こんばんはそれ狙い。ゴールガッパ、ダヒプリ、セブプリとストリートフードが並び、大変に楽しいんです。
わたしは迷わず大好きな
「アルティッキチャット」
を注文。
いや、実は迷った。なんかバーガーメニューができてたんですよ。インディアンバーガー、気になるじゃないですか。しかもヌードルバーガーってハイブリッドが過ぎるぞ。ああ気になる気になる。とはいえ葛西の「レカ」でお腹いっぱいにしてもらってますからね。これは無理そうだなあ。
そんなこと言いながら、甘いもんじゃなくてチャットです。チャットはおつまみや軽食の意味ですね。アルティッキは下に敷いたばりばりする生地の上にマッシュポテトやポップライス、タマネギなどが散らしてあってタマリンドソースで食べるやつです。甘酸っぱくて女性に人気がありそうな味。好きなんだよねえ、この味。クセになるのであるよ。あまずっぱいとかあまじょっぱいもの、大好きだ。
彼女はえーとアレだ、なんといったっけか。そう、ボンダか。ボンダ、ボンダです。ジャガイモベースで玉ねぎやカリフラワーを豆粉の衣でまとめて揚げたフライ団子。これもうまいなあ。
チャイを頼んだんですが、その器がお気に入りのものでね。きちんと釉薬をぬって焼いてあって食器として成立しているのですが、この形。今では紙コップに変わってしまったストリートのチャーエーワーラーが使うあの土を捻って乾かしただけのうつわのデザインを模しているんだね。なんと洒落たものだろう!これ、ほしいなあ。おうちで紅茶飲むときに使いたい。
しかもここのチャーエーは砂糖が入っていないのよね。思わず唸ってしまうわけです。そうか、モダンというのはこういうところにまで。なるほどなあ。あくまで2020年代「現代の」インディアンティールームなわけです。本当ならものすごく甘いミルクティが出てくるところなんだけど、現代だからね、そして中流から上の層の人たちが来る店なわけで。とてもなるほどな感があるんです。色々時代というものが見えます。
うまいものを目の前に久しぶりの友とおしゃべり、、とはならない2軒目なのですよ。彼女、ホテルをとっていないという剛の者。ぶらりと東京にやってきたわけである。おいおい、、
さすが、と感心しつつ、一緒に探してみれば昨今の都市部のホテル不足と高騰は大変なものがあると思い知る。そんな西葛西の夜です。
追記
無事まあ範囲でしょ、という金額のホテルを池袋に見つけて帰って行きました。あぶねえなあ。(どうしてもなかったらうちの駐車場の車中泊号の鍵を貸すつもりであった)