なんだかおかしな会に招かれたのであります。「麻婆料理はカレーか?」というお題の集いでありました。
カレーですよ。
カレー界隈ではこのお題、永遠のテーマとして時々で話題に上がるわけですが、わたしとしては「うまけりゃいいのでどっちでもいい」という身も蓋も無い「どうでもいいスタンス」なんであるよ。まああれだ、面白みのない男なのであるよいいじゃんそれで。
とはいえ板橋のバラのロザリーさんが主催で香取薫先生のいらっしゃる会。カレー細胞松さんに最大手で腕を振う岩畑さんと、行かない理由がないわけですよ。二つ返事で末席、いただくことに。所は高島平、店は
「剣閣」
という素晴らしい中国料理のレストラン。ロザリーさんのチョイスは店も人もいつでも凄いのです。カレーの賢人たちと四川料理を実践する人を集め、ケミストリーを練り上げる作戦かそうかそうなのか。まったく腕がある女ってのには抵抗ができないね。惚れ惚れしてしまうよ。ロザリーさんはいつだって最高なのであります。
食事、いちいち面白くて目が回ったな。元々非常にレベル高い「剣閣」塩野シェフの繰り出す料理がもうおいしくておいしくてね。
それはいいんですが、ところどころが変なんだよ(笑)。
「こ、これチャパティだよね?こっちは、、パロタかっ!」とかね。
「えーと、チウラ?チウラですかなんでですか」とかさ。
「ああ〜コールマ。そうだよね?そうでしょ?」とか、超面白い。
麻婆類、、確か4種だっけか5種だっけか。麻婆が出る出る。
塩味で決めた白い麻婆豆腐など脳みそをグイグイと刺激してくるおもしろさがありました。そして全部美味しいのです。全部だよ。全部美味しいんだけど、途中からどんどん疑問が湧いてくるのであるよ。
いやだってさ品数おかしくない?とか品書きにないものもう何皿出たっけ、とか意識が遠のくくらい量、種類が出る、出る、出る。
出色の一皿はこの日秘密で仕込まれた、特別に塩野シェフお許しをいただき「剣閣」の厨房で岩畑さんが手を動かした「麻婆ビリヤニ」。なんだそれ!!(笑)
とにかく旨いわ面白いわで胃袋はパンク、脳みそも同様という濃いめの夜。
ものすごかったなあ。
こういう物凄い状況の中、全員がニヤニヤと笑いながら普通に喋っているのも楽しいを通り越して怪奇に近い。怪奇だよこれは。いやもう普通の人がこれ見たらさ、言ってること喋ってることなんなのかわかんないはずだ。
ああ、たのしい。