実ははじめてでありました。なかなかタイミングやチャンスが回って来なかったんであります。
カレーですよ。
タイフェスティバルの日、最近では人に会いに行くタイフェスになっており料理はレストランに行って食べようという感じなのです。でも青空の下、あの熱気の中で食べる価値というのはまた別にあるのは事実でもあるけれどね。
それで、腹を空かせた土曜日の渋谷。恐る恐るのビル4階。
「ケニックカレー」
です。人気店だから並ぶかな、どうかな無理かなとエレベーターを降りると。あ、よかった、少しだけ席がある。助かった。席に着く前にID支払いが可能か確認します。オーケーとのことで安心してカウンターに陣取ります。キャッシュレス店なのでね、油断なく。
この日は3種盛りのプレートにしました、というか、でした。とても良さそうだあ。メインを張るのはマッサマンカレーのようです。おや、タイフェスでタイカレー食べずに代々木公園から降りてきたけれど、よもやケニックカレーでタイカレーにありつけるとは。こりゃおもしろい。
コンパクトだけど快適な店内です。カウンターでも不足ないよ。さあ、カレーきた。3種盛りだぞ。うまそうだ!
牛すじとじゃがいも・大根のマッサーマンカレー
今日のメイン。マッサーマンカレーの名前を冠するのですがそのままストレートではなく、きちんとケニックカレー流に咀嚼。渋谷の空気、東京の空気に合わせたチューニングが施されています。そう感じるんだよ。これ、うまいこの日の、うまいなあ。代々木公園の数々とはベクトルの違う美味しさ。いい、すごく好きだなこれ。
キーマカレー
これもいい。深いい味です。大きめに刻まれた肉のアタック強く、挽肉というよりもビッツというのがぴたりとくるサイズでぐいぐいきます。こりゃうまい。個性がちゃんとあるのに他のカレーとの融合で破綻がないのも素晴らしい。面白い、楽しい。いいねえ。
魯肉
ああ、これはたまらない。あまうまいものが大好きなわたしだもんでこういうのにはやられるなあ。ただ甘いのではもちろんなく、奥行き広がりがあります。そして台湾で食べる魯肉とはまた違うニュアンスを持っていて、メイドインシブヤなのだねえと意識させられます。
たまたまほぼ同じくらいのタイミングでシャンカール野口氏が同じものを食べていたみたいでね。彼の言葉にあった「オルタナティヴ」というワード、たしかにと納得がいくなあと感じました。アレではないけれどアレ、なのがよくわかるな。アレそのものじゃなくてちゃんとメイドインシブヤでアレになってるところが素晴らしいんだよ。
ケニックカレーにはそういうものが宿っているらしいぞ。
【追記】
先日の「よこすかカレーフェスティバル」内でスタートを切った「首都圏縦断スタンプラリー カレーマラソン 」ケニックカレーも参加しています。
「首都圏縦断スタンプラリー カレーマラソン 」は2024年11月10日までの約半年間のイベント。横須賀、神田、下北沢、武蔵小杉、手賀沼(柏)、渋谷という首都圏でカレーの地域おこしを実行している「カレーの街」を巡ってスタンプ集めという楽しいイベント。ぜひご参加を。