そもそも「インディアンライス」とはなんぞや、というところからなんであるよ。少し前にも同じことを書いたんですけどね。どうやら千葉、佐原の名物に「インディアンライス」というのがあるようです。いや、違うのか。どうなんだ。
カレーですよ。
はじめは先日店に入った佐原の「東洋軒」のオリジナルだと思ってたんですが。いや、オリジナルというのは正しいけど「東洋軒」だけのもの、ではないようなんだよね。オンリーワンではない。
というのもね。
たまたま入った佐原駅のそばにある洋食の店、
「洋食おぎ」
というのお店なんですけど、ここで何か食べようと思ったらメニューの上の方に「インディアンライス」の表記があるではないですか。あれー?例によって「インディアンライス」とは別にカレーライスのメニューもありました。あっ、日替わりにジクセルもあるじゃないか。なるほどなるほど。
そんなわけで「東洋軒」の既視感を感じつつ、
「インディアンライス」
を注文。出てきたのがこれであります。
うん、見た目は何か法則性というか、決まり事があるようで「東洋軒」のものに準ずる感じかな。グリンピースが美しくも律儀な感じでかっちりと並んでいるのがいい感じです。いいねかわいいね。なんか好きですこういう感じ。
ごはん部分はカレーチャーハン、ドライカレー的仕立てで辛さもしっかりあります。そこにあまからの醤油だれ、これだよこれ。けっこう甘さが勝っている、豚肉をローストするときのタレだと思うんですが、これがキモとなるんだよね。
ドライカレー部分にかける、というよりも下から回る感じでこれがもうたまらないコンビネーション。シンプルなカレーチャーハンに甘うまいタレをかけたものを想像してほしい。ね、ほら、こんなの辛抱たまらんわけであるよ。
お肉もいい。質実剛健という感じでちゃんとおいしいし十分な満足があるお肉です。この料理のお値段、800円なり。どこを押せば文句など出るでしょう。出るわけがない、これっぽっちもない。ゴキゲンである、満足であるぞ。
しかもごはん、結構な盛りなのです。型でポンと抜いたごはんの横に「もっと食うか?」といわんばかりにもこもことドライカレーが乗っかるの。すげえなこれ。わたしのでっぱった腹と大きなカラダを見てのサービスかしら、それともこれがスタンダードなの?
グリンピース、もういっかいみてよ。このかわいらしい並べ方。たまらんなあ、もう。
こういうのが洋食のお店のお楽しみ、醍醐味です。個性が見えます。
かぶとほうれん草の味噌汁がまたうまいんだ。薄味とまではいってないがどこか上品な感じ。それが良いんです。漬物、糠漬けのきゅうりの浅めの漬かり具合もとてもいいし。ここらへんのメシやは漬物がうまいなあ。いいなあ。
とにもかくにも満足感が高いです。
それで名物問題なんですが、調べてもなかなか見えてこないのです。とあるブログで「東洋軒」「洋食おぎ」「洋食ヒロ」という佐原駅前の3軒で提供されているという記述を見つけました。これも自分で裏取りはしてないんだけどね。3軒でコンプリートなのかしら。たった3軒というべきか、それとも3軒もあるというのが正解か。
ただ、思うのはこういうところからローカルフードというのが広がるのであって、その芽吹きを見た感があるんです。
ここからどう広がるか、だなあ。
「東洋軒」が大正15年創業で2024年現在3軒。しかし時代や流行であるタイミングから爆発的に増える、町おこしなどの市政に見出されてスポットライトを浴びるなどあり得るわけです。そう思います。
見守り続けたいね。