カレーなしよ(海老名SA JB’s TOKYO)100%クラフトハンバーガー、高速SAにたどり着くの巻。

祝!開店。業界の異端、風雲児など呼ばれ注目が集まるフルスクラッチのハンバーガーショップ、「JB’s TOKYO」 が、今回なんと東名高速・海老名SA(下り線)に出店の運びとなったのです。

 

 

カレーなしよ。

 

 

正直、驚いたよ。そっち(ハンバーガー)の業界からは「なぜこの出店場所のチョイス?」「なぜこういう場所に入れるのかわからない!」などの声続出でおもしろいったらありゃあしない。

たしかに代々木の本店のあの極狭物件でのゼロスタートからの大成功、府中のショッピングセンターにFCで入り、あのミヤシタパークなんて物件にも出店引き合い。そしてこんどは高速道路のSAだもんね。わけがわかんないぞ、はなるほどそうかもしれない。でも、ブルース佐藤店主ならやってのけます。知ってます。

さて、海老名SA下り線。海老名SAに、

 

「下で来た」

 

面白いので高速道路を使わずに行ってみることにしたんですよ。そういうのができるんです。

海老名SA、一般道からの入り口があって高速道路を使わずとも海老名SAの飲食や買い物エリアの利用が可能なんであるよ。実は「ロケットニュース24」の佐藤記者の記事に「徒歩で来た」シリーズがあるんですよね。好きなんであるよ。

https://rocketnews24.com/2024/06/01/2290798/

マネをしてみました。

海老名SAの下道からの駐車場と入り口は地味なんです。ええ!本当にここ?という感じ。その細い通路を抜けるといつもの海老名SAが急に広がっているんです。この違和感はかなり面白いなあ。

いつも通り用賀のマクドナルドの横を通っていないのに海老名SAにいる不思議。なかなかのものなのよ。

この出店、冒頭で書きましたが脈絡がないように見える人もいるようだけど、実はそこに巧妙な理由を感じたりするのです。SAや話題性満点の商業施設。尖った集客や普通とは違う集客層の数字・データが手に入るわけで。こういうものは大きな資産だと思います。他で手に入らないデータだからね。

SAなどは限定的な集客と考えるひとも多いかもですが、現在大型のSAでは海老名同様、一般道からの入り口を作り、高速道路利用者ではないカスタマーの集客も始まっています。ここ海老名SAもその事例。

驚いたことに平日の中途半端な時間であるにもかかわらず、住宅と畑だけのほかになにもない高速道路脇の未舗装駐車場にざっと4~50台、いや、もっとかも。多数のクルマが止まっていました。週末なら言わずもがなでしょうね。事実その駐車場の隣に場所の拡張をしている様子がありました。

たとえば中部のアミューズメントSAの名も高い愛知「刈谷ハイウェイオアシス」、刈谷SAは「遊園地等入場者数ランキング」においてTDL、ユニバーサルスタジオジャパンに次ぎ全国3位を奪取しているんだよ。なんかすごいぞ。そういうものがあって、道の駅の賑わいなど考えると色々なことが見えてきます。

お店に行くとブルース佐藤代表が目を丸くしていました。うっはっは!「まさか初日に来てくれるとは思わなかった!」とね。まあ、わざとやったわけですよ(笑)。お喋りが堰を切ったように始まってしまってね。いやいやいかん。まずはハンバーガーといきましょう。

 

「海老名スペシャル ダブル」

 

としましたよ。ここだけの、はやっぱりいっとかないと。

サラダをチョイス、ドリンクは、やっぱり大好き「JB’s TOKYO」名物の「牛乳シェイク」に変更。さあ、お楽しみ。

やってきた「海老名スペシャル ダブル」、うーん、これ、美しい。楽しくて迫力あるビジュアルでお客さん達はかなりうれしいだろうなあ。こんなに見栄えがする、見ただけで気持ちがぐいっと持ち上がるメニューはここ海老名SAではそうそうないはずだもんね。で、おいしい。すごくおいしいんです。「JB’s TOKYO」だから当たり前。このクオリティがそのまんまSAに来てるの、すげえなあ。

かぶりつくとその手応えたるや、まるでお肉のおにぎりのようなんであるよ。みっちり、でもふわふわでちょっとたまらないこの食感。あれれ、こんなによかったっけ。いや、よかったんだ、そうだった。これだよ「JB’s TOKYO」は。

前にも書いたんですが、その光景を見るにつけちょっと狂ってるぞと思わせる、本気で100%手作りなのだというはなし。パンを焼くところから始まって、ケチャップも、ドレッシングも、バンズもパティもマヨネーズも店で作るという奇跡と狂気。こういうお店があると「クラフト」という言葉を他の店は安易に使えなくなるよね、そうだよね、大丈夫、そこのお店?

以前聞いた「あとはチーズとレタスだけ!」(自家製にするなら、の意味)と笑うブルース佐藤代表の言葉、痛快です。こわいなあ、酪農と農業には手を出さないでね(笑)

サラダにはキドニービーンズや枝豆なんかなど入って彩りもよく、豆など使うのは本国っぽいなあ、など思います。ちょいとシャレたビジュアルになるのもうれしいしね。

そしてミルクシェイク、やっぱりいい。いいわー。行き過ぎない自然な甘みと牛乳らしさ。ああ、おいしい。かえりにもうひとつ買ってクルマに持って帰ったよ。帰り道で楽しみました。ああしあわせだ。

高速道路のSAであれば長居するというよりも休憩だったりエネルギーチャージで終わってしまうんでしょうけど、下道をくるとどうにも腰が上がらなくなるんです。それがまた楽しい。平日の半日をここでハンバーガーを食べてのんびり楽しむなどあってもいいかもしれないよ。

そういう使い方をするお客さんたちはお金の落とし方も違うだろうし、SAの可能性を大きく広げてくれると思います。

そして、ブルース佐藤マスター。楽しんでやってる人の話は楽しいのです。歯を食いしばっているところを見せないのではなくてね。歯を食いしばっていることも楽しむんだよ。そういう人が好きだし、そういう人は強いよ。