後藤さん、神保町にキッチンカー出すのか。すげえなあ。激戦の神田神保町に自分のカレーを持って戦いに挑むということです。やるねえ、カッコいいぞ。
カレーですよ。
地価高騰、物件も限られる神田神保町。それでもここでカレー店を開きたい人はあまたいるわけです。そこにこんな入り込み方があったか!と感心してしまったよ。
ニッポンいちのカレーの街に店を出した一筋縄ではいかない専門店の数々が集まる神保町。そこにまた強敵が増えるわけです。店のみなさんも油断ができないよね。
SPICE VILLAGE
は黄色いキッチンカー。
後藤シェフの仕事、相変わらず安定、美味。そしていつも驚かされることがあります。お弁当、持ち帰りという形態にも限らずの丁寧な仕事、丁寧な盛り付けでね。パッケージまできちんとこだわったのがよくわかります。そこにお店固有の空気感が出来上がるんです。
固定の店舗、レストランでないとレストラン体験、店の空気感というものは出せない。それこそが外食の価値、と言い切るわたしなのですが、こういう例外があるから面白い。本当にすごい。希少だと思います。
さて、全部乗っかってるやつを注文。
台湾魯肉
甘みの幸せをたっぷり堪能できるやつ。ただ甘いわけではなく肉の甘みと味付けの甘味が上手に重なる、とでも言いましょうか。単独でも大変旨いんですが他の2種と掛け合わせるとより真価を発揮。変化が楽しくひと皿括りの単位の中での楽しみが大きく増えます。これはたまらないな。
猪ビンダルー
ああ、これいい。すごい辛い。辛くてうまい。ファーストアタックでドカンと辛く来たぞ。気持ちがいいんです、辛さが。ビンダルーですが酸っぱさで汗をかかせるというより辛さに振ってあって、それが効果的に肉の甘さを引き出しています。肉に甘みを感じるんだよ。猪ミート、けっこうなワイルドな香りですが悪いクセではなく香りの範囲に収まっていています。いい、うまい。赤い粒の胡椒がギュンと香りをたててきて気持ちいい。おいしいなあ。
ラムキーマ
これまたうまい。安定の、という枕詞を使いたくなるうまいラムキーマです。ラムを使ってほんの少しワイルドな感じの香りをまとった挽きの荒いキーマに仕立ててあります。これは良い感じ。ほかと混ぜてもバランスが崩れない。意外や万能選手。こういう手堅いカードを上手に入れてくるのも後藤さんの腕前、センス。
3種食べて組み合わせて混ぜたりするんですが、ミリ単位で破綻なし、よく考えられています。
本当に満足感が高いなあ。
これちょっとよすぎじゃないか。ランチで食べるとちょっと至福すぎて午後の仕事が疎かになりそう。それくらい旨いです。とはいえそういうご褒美を入れつつ仕事を頑張るのが良い食べ方。午後も頑張りましょう。後藤さん、汗だくだ。カラダ、気をつけてね。
場所、地下鉄神保町駅の岩波ホール出口の横です。月曜日です、月曜日ね。
駅出口まんま横なので割と汗かかずに入手できるぞ。これはありがたい。