ずっと気になっていたお店があります。千葉駅から少し離れた飲食店の少なくなってくるエリアにぽつりとあるんだよね。千葉中央駅かモノレールの葭川公園駅が近いかな。
カレーですよ。
ちょっと古いビルの1階にお店は入っています。新しくはなく、派手でも華美でもなくて。最近そういうお店に気持ちを引っ張られてしまいます。
綺麗で新しいお店は、まあ快適でやっぱりいいものですが、古くて長く続いてるお店ってのには必ず訳があるわけで。その訳をいつでも知りたくなるんだよ。
「キッチン みぃ」
といいます。きっとみぃさんママがやってるんだろうね。
入ってみるとその雰囲気空気はスナックのそれ。お、いいぞいいぞ。ママさんがカウンターで常連さんと話し込んでいます。うん、こなれた良い雰囲気だ。いちげんのわたしはそっとカウンターの端に座って注文を選びます。みんなの快適をこわしたくないんだよね。
さて、メニューもなかなか面白いぞ。日本の正しきカレーライスが置いてあるだろうと想像して入ったわけですが、そこはドンピシャの正解。しかしそこに面白いバリエーションが見られたんですよ。上に何かのせるタイプの、シーフードカレー、ヒレカツカレー、ハンバーグカレーなど。これは想定内。でも種類多いな。他にもカレーパスタやカレーうどんなど麺のものも見られる。麺、やるのね、なるほどね。
カレーじゃない定食類なんかもあります。その中でちょっと異色、
「インディアンカレー」
を注文しました。うむ、なんだろうインディアン。こういう時は内容を知らぬままたのむと面白いよね。そうしました。
果たしてやってきたカレー。なるほどこう来るか。ドライカレー、いわゆるカレーチャーハン的な黄色い炒めごはん。そこにカレーソースがかけてあるやつだ。ダブルカレーというわけだね。いい、いいとおもう。
お味のほうは家庭的な正しいカレーライスの味。でもね、おうちのカレーといっても、2024年においてはかなり幅も広くなっているわけです。どちらかと言うとクラシックなカレーライスに当たる味がしますね。茶色いカレーだけど黄色いカレーの味寄り、とでもたとえましょうか。そんなところではないかなあ。大変においしいです。こういうのがいいのだよ。こういうの所望してた、今日は。
あまりにも幅が広い、多様性などいう言葉さえ越えたカレーの世界。その広い世界の中で、オリジナルカレーライスが今、愛おしいのです。そろそろそういう時代になると思う。カレーは1種類でごはんと付け合わせくらいの、王道まっすぐなやつ。そういうのは誤魔化しがききません。