カレーなしよ(まいばすけっと カラヒグ麺)自宅でこの味。

とにかくわたしのfacebookのタイムラインで普段麺だなんだと言わない人が買いまくっている印象があったので気になってました。そんなことを思ったら、ラーメンの賢人の大崎さんもおんなじようなことを言っているなあ。

 

 

カレーなしよ。

 

 

で、専門家が言及するぐらいだし興味があったしですぐ買いに走ったんです。おうちから3分歩けばまいばすけっとだからね。

それで、その正体も知らないちょっと変わった名前の麺に合わせたのはわたしの愛する熊本のHOSHIKOが作るトマトソース。力強い味と旨みの大好きなやつ。冷凍のインゲンと同じく枝豆をオリーブオイルで炒めて焼き色をつけて、市販のハーブ入りソルトで少し味香りをつけて。そんなのも合わせました。

結果としては最高に美味しいのができたんですけど、一番初めに合わせるべきではなかったかなあ、もしかすると。まずはこの

 

「カラヒグ麺」

 

というのをきちんと知ってからにすればよかったのかもと思ったんです。でもすごい美味しかったのは間違い無いよ。

さて、「カラヒグ麺」。ははあ、これは。ぷりぷりじゃなくてむちむち、ちゅるちゅるじゃなくてむぐむぐ。噛んでいっておいしい麺です。うむ、なるほどすごくおいしい。喉を通る感触、香りも楽しいです。乾麺の、よくある引っ掛かりのないつるつるりんじゃなくて、すすって喉通すんじゃなくて、ちゃんと噛んで手応え感じて幸せになる楽しさを持っています。ああ、これいいな。

調理法で塩を入れずに茹でればOKと袋に書いてありました。麺だけの味で言えばきちんと風味を感じつつ余計な強さのないおだやかな味わい(なんか素材の味がこれでもかとやってくるやつはすげえうまいんだけど毎日だとちと過剰)で、デイリーユースにすごくいいと感じます。

いろんなことやってみたくなる麺で、けどまずはこれはオリーブオイルと美味しい塩に黒胡椒だけ、なんてので楽しんでからのほうがいいんじゃないかしら。あ、オリーブの刻みも散らしたいな。

一回食べただけだから色々言えないんですが、何度もいろいろなやり方を試してみたくなります。おうちのスパゲッティがたしかに特別になる感があるよ。あ、もう2回目の分はまた買ってきて冷蔵庫に入ってます。

あとで調べると、これは単純に製品というだけではなくちょっと世の中に対する問い掛けっぽいスタンスもあるようです。「カラヒグ麺」は製品名ではないというニュアンス。この、袋に入った麺の名ではなくてね、いわば「ジャンル」の名前になっているようなんです。なりつつある、が正確かな。

開発監修は浅草開化楼の不死鳥カラスさんとサローネグループ統括料理長の樋口敬洋シェフ。

不死鳥カラスさんいわく、「これは業務用生パスタとは別物。全国にある小さな製麺所が未来のパスタ製造メーカーになりえる方法を提示したプロダクト。明日からでもカラヒグ麺を作ることが可能。新しい麺文化を日本全国に拡げるのがミッションとかんがえる」とおっしゃる。そのためにブームを作り出す、とも。それには一般家庭での認知だろうという流れです。ああ、こりゃあすごく面白い刺激的な取り組みだなあ。

たしかにこれ、家庭のスパゲッティがおっつけのよくあるやつじゃなくなってしまう、ご馳走化してしまうすごいやつに感じます。だけどよくある生麺、生パスタよりもずっとハードルが低い。なにしろまいばすけっとで売ってるし値段もお手頃だからね。ふとおもいついて手に取りやすいのは普及の理由として大きいよなあ。そういうのがいろいろと体感できました。

 

製麺業界でなんだか面白いことが始まっているらしいぞ。