秋葉原に本格的な欧風カレーが出来たのはとてもうれしいのです。いや、まあ、歩けば15分ほどで本店にたどり着く位置ではあるけれど。
カレーですよ。
スタジオで収録が数日前の収録文の編集を終わっての帰り道です。秋葉原をぶらぶら歩いてちゃんですがなんか知らない咖喱屋さんいくつかできてるなあ。情報はちゃんと入れるように心がけてますけど、やっぱり街を歩くのが一番だな。へえ、なんかここ、知らないぞ。
なんて感じで歩いていてたまたま通りかかったんですがUDXに映り込むオレンジ色のロゴを見かけました。おや?と振り返ったら。が開いたのは知っていましたが、場所、ここだったのか。
「ボンディ 秋葉原店」
があった、ということで迷わず入ることにしたよ。
本店のあの雰囲気や古本のにおいを含めての「ボンディ」なんだぜ、というこだわりはの気持ちもすごくよくわかります。そういうんならもちろん間違いなく本店に尽きるわけなんですが、いやしかし。そういうことではなく利便性とあの味を、というところにフォーカスするなら秋葉原にお店できたのはかなりいいのではないかしら。
作りがどうの雰囲気が、などいうものではない場所ではありますが清潔で機能的。十分以上と言えましょう。カウンターは向かい合わせの大テーブルに衝立というもので、隣との席間が狭い印象。同じ秋葉原の「エチオピア」も衝立仕切りのここよりもっと狭いテーブルなんですが、何故かあちらの方が落ち着くのよね。それはたぶんニワトリケージのような横の衝立も装備されるのでコックピット化され、そこからの快適なんだと思います。
かといってそのコンセプトで「ボンディ」を名乗っていいわけはない、そうも思うのです。色々書いたけど、これもまあいいんであるよ。とにかくあのカレーが食べられるのだから。
「ミックスカレー 中辛」
としてみました。
おしぼり、ワンウェイだけどきちんとロゴプリントがあり厚めでケチっていないの、いいね。テーブルの福神漬け、らっきょう、レーズンもホールの担当さんが鋭く目配りをして不足を出さないようにしているのが見えます。快適だなあ。ジャガイモはちょい小さめの中玉ほどのサイズでメイクイン。蒸し具合いいね。なるほど新店の気持ちよさってのがあります。適度な緊張感。いいと思う。
カレーは言わずもがなのリッチでクリーミーで粘度高く、甘くてしょっぱくて幸せなお味。やっぱりこれは麻薬的にクセになるやつで、代替えが効きづらい咖喱の代表格といえましょう。やっぱりいいものだよ。具材もちゃんとした調理があります。エビもチキンもみんないい。
以前「カレーは欧風カレーだけがいい。」と言っていた人がいたんですよ。ええ~そりゃないだろう、と思ってましたが、今でもそう思うのですが、しかし気持ちはよくわかるなあ。カレーという望洋とした輪郭の中からから独立した世界観があると感じます。
「ボンディ」のカレーであるからこそそう思えるのだということは、自分でもわかっているのです。