ついにここに来れたなあ。どうにもタイミングが悪くてなかなか入ることができないでいた懸案店。ランチの時間の短い営業でなかなか店に入ることができないでいたのです。
カレーなしよ。
本日、自転車で通りかかり閉店間際に飛び込みました。ついに辿り着いたぞ。町の変哲のない定食屋さんであります。こういうお店が大変大事だよな、と最近よく考えるんです。日常を支えてくれる近所のお店というのは尊いものだと強く思います。
亀戸駅からは結構な距離があるのよね。丸八通りと京葉道路の交差点にほど近い道端にあるのが
「洋食中華 エチゴヤ」
です。
まずこの看板、洋食中華、という括りがいいじゃないですか。ラーメン、チャーハンもあるけどハンバーグとエビフライもあるよ、という感じでお好み食堂なんであるよ。こういうね、括りがあってないような、幅の広い料理を出してくれるお店が好きなんです。
どうもよくテレビで紹介されるようで、そういう意味でも人気店。とはいえ日常にあって日常を淡々とこなす、わたしたちお客になにかと安らぎを与えてくれるこういうお店が大事だと思うのです。
わたしは耳が悪いんです。それで注文のし損じ聞き損じなども頻繁に起こります。この日、起こったぞ。妙齢のマダムが注文をとりにきてくださいます。わたしは「うむ、よしよし、これにするぞ」と決めていた「ドライカレーオムライス」を注文。注文したつもりなんですが、滑舌が悪かった(笑)。マダムはそつなく仕事をこなします。ちゃんと復唱してくれるんです。ところがわたしはその復唱が聞こえないんです。そんでなんか聞き返すのもなあ、となっちゃってね。
耳の遠い人ならではでちゃんと聞き返しもせずに頷いてしまうアレが発動した訳です。自分のせいな訳です。メニューを指差しとかすればいいのよね。
「特製オムライス(チキンライスにオムレツのせ)」
がやってきました(笑)。
うむ、いや、いいと思う。いいぞ。メニューを見て「1番人気!」の表記付きのこっちも気になったし食べたいと思ったのでありがたチョイスでもあったのです。こういうとき流れに逆らわないのはいいと思うんだよ。意図せず幸せになれたりするから。「ドライカレーオムライス」は次の機会でいいです。カレーですよ。がカレーなしよ。になっただけでなんの損もないからね。
さて、その「特製オムライス(チキンライスにオムレツのせ)」がやっぱりとってもおいしかった!なにが好みかって乗っかっているオムレツ、おかしな具合にどろどろさせずちゃんと固形で完成させているのがね、すきだわ。限りなく半液体の少し手前の固形でありふわんふわんなのであるよ。ああ、素晴らしいなあ。こういうのが好みなのです。つつくとどろり、はイヤなんであるよ。
チキンライスもスタンダードな仕上がりで味、濃すぎず薄すぎず。好みに合うなあ。
メニューの自由な具合もいいし、なんだかほっとさせられる空気があります。マダムも優しく気遣いがあって快適です。自宅にはテレビを置かない主義なので、たまにこういう場所で目にするテレビ放送が新鮮で目がそちらにいくのも楽しいです。
早々にまた来ようっと。