町にこういうお店が一軒あったらば、その町の人はたくさん救われるだろうな。そういうお店がほんのたまにあるのです。そういうお店に当たったよ。
カレーですよ。
用事があって稲城市まで出かけて行ったのです。カンの良い貴兄ならピンとくるであろう、あの駅前広場です。
危険を感じる暑さの中(湿気も暑さもこりゃあクメン王国だな。ジャングルと川はないけど)、駅前の公園にポツリと置かれたモニュメントを見に行ったわけです。例のバーチカルワンマンタンクのアレ。
苦いコーヒーを飲んでその場所の限定色のプラモデルを買って満足しての帰り道。
良い時間になっており、夕食をと考えました。いくつか候補を見つけたんですが、どうにもタイミング悪くて各店全滅。どこも皆店休日でありました。ああ〜こういうのあるよなあ。よくあるよ。
それで思い出したんです。行きの道すがらに「定食とカレーの店」と書いてあった看板を見ていたのを。あそこに行ってみよう。
「カレーと定食の店 はる」
という名前でした。個人店で、いかにも地元の人だけが知っていて支持しているという風情の感じの良いお店。良い予感が強くします。
店内、アットホームな空気感。いいね、いいね。ご夫婦でまわしている様子です。
さて、注文だ。
「豚ひき肉とナスのカレー 目玉焼き付き」
としました。
カレー、いい。いいぞ。正しく日本のカレーであり、ひき肉のカレーです。キーマカレーではないんだよ。そこが良いんです。手軽に「キーマ」なんて名前をつけないのがすごくいい。ささります。
穏やかな味わいとなにかひとつが突出しない好バランス。こういうものこそ日々食べられるいいものだと感じます。十分なボリュームとお値打ちお値段にうれしさが込み上げます。
お店に入るだけでホッとするやわらかな店内の空気。百草園を最寄駅とする地域の人たちは幸せであるぞ。
きっとここがこの町の人の救いになっていると思うから。