土浦、神立あたり。インド料理、スリランカ料理の選択肢は多いのです。わたしの感覚ではむしろインド料理、ネパール料理よりもスリランカ料理のレストランの方が目立つ感があります。
カレーですよ。
そんな土地柄。なので筑波方面に出た時はスリランカレストランに立ち寄ることが多いかな。そんな中、目に入った店はインドネシア料理を出す食堂でした。ここらへんでは珍しいな。いや、インドネシア料理のレストラン自体が日本では少数派かもしれない。
とはいえ茨城県はインドネシアの人が多いという話しも聞いていました。人がいるところに食事処あり、ですね。
「ワルン インドネシア」
はその名の通りのキャンティーン(ワルン=インドネシアの言葉で食堂の意味)。食堂でありマーケットでもあるお店。ムスリムの人が多数を占めるインドネシアなのでハラールの食事が摂れる場所です。壁一面の食品の棚も楽しくていいね。
食事ではなく買い物のインドネシアの人も何人か見かけました。地域のインドネシアンやムスリムの人が便利に使っているのが見受けられるのが興味深いです。
さて、わたしも注文しなくちゃだ。
「ナシケブリカンビン」
というのがありました。メニューには「インドネシアライスラムカレー」という説明。なるほどなるほど。
インドネシア語の名前で翻訳で調べたらナシはご存知の通り「ごはん」ケブリは「ピラフなどの炊き込みご飯」。そしてカンビンは「ラム・マトン」なんであるよ。おお、それってマトンビリヤニじゃない。インドネシアビリヤニ、それいきましょう。
メニューには定番ナシゴレンもミーゴレンもいいけれど、サテをつまむのもいいけれど、やっぱりカレーと聞くと手が伸びるんです。
出てきたのがこれ。シンプルなセットです。ナシケブリと一緒に乗っているのは甘酸っぱい角切りのニンジンときゅうりの酢漬け。これ、とても美味しい。もっとたくさん欲しい。隣の赤いのはご存知のサンバル。サンバルアサム、でしょうか。
甘いんだけど同時にものすごく辛い。効き目がすごいぞ。ナシケブリと混ぜて食べるとかなりゴキゲンです。ナシケブリの濃い味と結合してぶっ飛びます。地獄のような天国であるよ。
ナシケブリ、とてもいいんです。味が濃いな、というのが強く印象に残ります。で、その濃さはどの料理にも潜む甘味のところからの濃厚という感覚がある気がします。長粒米のひと粒に染み込んだ味が強いんだよな。これはなかなかにたまらん美味しさ。肉なぞもうその仕上がりは角煮のようでぷりんぷりん。これはたまらない。旨いなあ、これ。中毒性あるなあ。
そしてスープ。これは、、ソトカンビンかな?メニューにラムカレーとあったから。マトンづくしであるね。面白いスープでね、あまうまという感じです。マトンは脂身の部分などまるでラフテーのような仕上がりに感じます。ふわふわだなあ。
スープはマトンの旨味と甘味ベースで旨味が強いもの。辛いんだけど旨い、そんで甘い。中国醤油的な甘さかな、とも思ったよ。ちょっとおもしろいです。カレーとは違うけどカレーで言い切ってもいいのかもしれない。おもしろいやつです。
面白いものを食べたなあ、という感が残りました。今の日本人の舌、つまり街中にインドレストランが必ずどこにでもあるような現代、ということ。スパイスやアジア料理に慣れた現代人の舌、そういうのに合わなくないはずです。もっとインドネシア料理が食べられる場所が増えると楽しい選択肢になるよね。
日本語堪能な店のにいさんが始終笑顔で接してくれて気持ちが和みました。またお邪魔をして違うメニューを色々と食べてみたいです。
わりと早めの夕食となったんです。さて、もっと足を伸ばそうかな。夜の街道沿いはやはり走りやすいものね。快適ないい季節の夜は道行きの捗が進むな。