
わたしにとって普遍の店があります。そんなお店で異変発生。それはお店の異変ではなくわたしの異変。
カレーですよ。
まずひとつめの異変が、夜の時間の訪問は久しぶりだったこと。いや、夕食で来たことがあるのはほぼ1〜2回というところじゃなかったかしら。いつも昼間なんであるよ。

わたしの都合もあるのですが、ここ、幡ヶ谷の、
「カレーの店 スパイス」
は人気店。昼の遅い時間帯に売り切れ、ということも多いのです。
売り切り御免での営業スタイル。食品ロス問題も無視できぬ時代、しかも食材高騰の折ゆえとてもいいことだと思います。それで夕食アイディアにはあまり浮かんでこないお店なのです。この日はたまたまここのSNSを見たら売り切れコールがまだ来ていなかったから。よし、急いで向かおう。


もう一つの異変。とにかく腹を空かしていたんだよ。腹が減っていようがいまいがカレーは食う男でありますが。そしてここの大盛り、すんごいやつが出てくるのも承知だったんですが、ついつい頼んでしまったんだよ。本当に滅多に頼まないです。なんとなくだけどたしか5年ぶりではなかったかな。


で、食べられてしまったの。出てきた時は正直自信がなかったんですが、食べられてしまった。もうね、福神漬けとかまで大盛りで。なのに。
それは旨いから。キツく無いから。間違い無いから。

「スパイス」のカレーライスはおなかにキツくないんです。しっかりと腹にたまる正しき洋食カレーライスなのに胸焼け、胃もたれがないの。不思議だよなあ。あんなに濃いカレーなのに。油の良し悪しか製法か。とにかくキツくならなくて優秀なのであるぞ。だからやる時はやろうという気になるんです。

こちらに異変があっても向こうは普遍。寄っかかって大丈夫なカレーライス。頼もしいね。
