カレーですよ5629(秋葉原/末広町 ジャンカレー)カレーライスをたっぷりと。

ジャンカレーが好きなんだよ。それはカレーライスをたっぷりと食べさせてくれるから。

 

 

カレーですよ。

 

 

「カレーライスをたっぷりと食べさせてくれる店」というのは昨今あまり多くないのです。いやいやメガ盛りの店とかたくさんあるじゃない、などいう諸兄にはニュアンスは伝わらないかなあ。スタンダード・カレーライスがはじめから盛りがいい。そういうことを言っているのです。

飲食店の現場で大盛り、デカ盛りが一種パフォーマンスとかエンターテイメントになっていてはダメだと感じています。個人的に、なんだけどね。「超大盛りだぜ、すげえだろ?」ではダメなのよ。そういう薄っぺらな話しではなく、「よく来たな。たくさん食べてゆっくりしてってくれ」というもてなしのスタンス。そういうものが感じられるかられないか。そこなのです。

大盛りデカ盛りをやってても心意気が伝わる店はいいよね。いいと思う。そういうのは滲み出るものでわかっちゃうからね。

 

「ジャンカレー」

 

にはそういうものがあると思ってます。

例えばビリヤニに近いかもしれないな。黙っていてもずっしりとした重さでやってくるでしょ。お祭り料理だ特別だなどあるわけですが、だからこそあれはひとつのもてなしだと思っています。根幹にそういうものあっての料理だよね。そういう中で嬉しさや驚きや戸惑いがそっとあるのがいいんだよ。

デカ盛りを期待して出かけて行ってハイ出ました!そうこれこれ、なんてのじゃあまるでダメなんであるよ。なんでこんなに良くしてくれるんだろう?そういう疑問を客から引き出せればお店の「勝ち」だと思います。メディアもダメだよね。「大盛りデカ盛りすげえ!」じゃダメだよ。そうじゃなくて「こんなに大盛りにしてくれる!もてなしがすごい!!」と持って行かないと。

ジャンカレーは40年来の付き合いとなるんですが、どうも貧乏性なのか、好みの問題なのか、あのうまいカレーソースが大好きでね。いつでもあまりトッピングで味を濁らせるのをよしとしないという気分なんであるよ。結果客単価、お値段お安めになってしまい申し訳無さもあって。ゆで卵なぞを彩りで追加するんだよね、せめても、と。しばしばそんな感じであります。

そんなあたしですが、この夜は珍しく、

 

「デミチーズカレー」

 

など頼んでみました。

デミグラスソースが入るようで、いつものジャンカレーのカレーソースのエッヂが丸くなった感があります。うむ、なるほど。これはこれで悪くないね。きのこ類の食感もよしでいい感じ。

あっしまった、チーズ。ビヨーンと糸を引いて食べづらいんだよな。そうであったな、忘れてた。これがあるのと、チーズの味が強すぎてカレーを殺してしまうこともあるのでカレーにチーズの組み合わせ、避けていたんだった。

まあでも食べると美味しくてさ、糸ではなく、あとを引くわけなんだけどね。