
神田岩本町の「デジタルキッチン」で仕事を終えました。そのまま電車に乗らずに少し歩いてから帰ろうと思い立ったのです。
カレーですよ。
どうも体調が良いようで気分がいいのです。断食/ファスティングの5日間は確実にわたしのからだに良いリズムを作ってくれてそれが継続しているように感じられます。8キロ減らすことができた体重は3キロほど戻しましたがそこで止まって安定。からだを動かす楽しさ、クセも思い出せたようで、ただ食事を減らすとかではなく、食事、身体、精神とトータルでバランスさせての「痩せ」ではなく「健康」なのだなあ、と思い知るわけです。これを掴めたことはすごく大きいと思う。

浅草橋までやってきました。ちょっと良さそうなパン屋さんを見つけて持って帰るパンを買って。これとは別に昼飯だな。いつものように知っているカレー店、ということで久しぶりの「ストーン」で焼きカレーか、いやそれとも佐藤店主にご無沙汰で会いたいなあ、のカリーギークか。ベトナム料理とかタイ料理もいいなあ、など考えました。

あ、きょうはカレーじゃなくても良いか、何か肉類でも食べるか、と思い至ったんです。以前友人の細井研作が主催する写真グループの展示に参加したときにギャラリーがここらへんで、歩いていて見かけたポーク専門の定食店、あれはどこだったかなあ。思い出せずにうろうろ歩いているとトンテキの専門店に行き当たりました。

あら、いいご縁。
「グラシア / Gracia」
の店頭には2人ほどのお客さんが並んでいました。行列のが苦手なわたしなんですが、なぜだかスーッと後ろに並んだのです。こういう時がたまにあるんだよえん。波長とかリズムとか、いろいろあるんだと思います。そういうのをざっくりまとめて「ご縁」なんて言い方をするんだろうねえ。

案の定5分と待たずに席に案内されました。ほっと一息。メニューを眺めて看板であろう、
「四日市トンテキ」
を注文、、、っとっと。ちょっと待った。カレーがあるじゃないか。いやしかし、ここは専門店の看板料理が食べたい。しかも「ポーク専門の定食店はどこだったか、、」などつぶやきながらほっつき歩いていたわけで。あ、いや、これだ。よし、これを追加ということでこっちもいこう。
「ひとくちカレースープ」
もください。これでいうことなしのコンボであるぞ。

カウンターに腰掛けるとご店主が肉を切り出し、カットを入れてフライパンに放り込む様がはじめからすべて見られました。こりゃあ特等席だわ。自分の肉だなあ、あれは、というところから皿が目の前にやってくるまで全部通しで眺められるんですよ。うむ、絶景であるぞ。

完成した「四日市トンテキ」がやってきました。ご店主がカウンターからからだを乗り出して「切りますか?」と聞いてくれます。完成品は子供の野球グローブの様相。一枚のポークステーキ的に焼き上げてバナナみたいに切れ目を入れてあるんです。これをひとくちサイズにハサミで切ってくれる。ありがたいな。さあ、昼メシの時間だよ。

「四日市トンテキ」すごく食欲をそそってくるんです。まずは大きい、そして厚い。いいなあ。表面の焼き上がりと肉の食感でカリッとサクッと感がすばらしい。これぞ豚肉、のお楽しみ。脂の部分が薄っすら甘いのがまたね、いいんだよ。甘すぎないのもいい。

さっき言ったように子供の野球グローブほどの大きさがあって食べ応え十分、しかし腹に重たくないんです。タレが甘酸っぱくさらさらなのが功を奏しているかなあ。軽やかで頬の内側を押してくるような旨みとほのかな酸味。これはどうにもいいものです。

そしてだよ。「ひとくちカレースープ」です。声には出さず、しかし悲鳴をあげてしまったよ。いやあこれ、ものすごく旨いな。こりゃあまいったな。スープ状のビーフコンソメ的仕立てとなっていて、とにかく旨みがすごいんです。和風ではなく洋食風の出汁の入り方でこれがもう、まったくもって実に実に良い。そのうますぎるカレースープの中にブロッコリとけっこうな肉の切れ端が入っておりほくほくした気持ちにさせられます。これだけでどんぶりいっぱいいけちゃうな。これは強烈に旨いなあ。

次回、フルサイズのカレー「和牛煮込みカレー」を食べねばいけないことが確定しました。どちらも美味しくてどちらかに集中できずに心がウロウロしてしまったからね。それくらい両方とも美味しいからね。欲張りすぎはいかん、ということか。

次回、また、心して。
