カレーですよ5719(野田 メヘマーン サラエ)間違いなしのタワ・マタル・キーマ。

仕事が詰まっていてなかなかに大変だったのです。そういう中なので時間はあまりないけれど、それでもリセットが必要になるときはあります。あるんだよ。リセットをかけると劇的に仕事が進んだりするんです。まあ、そうじゃない時もあるけどね。

 

 

カレーですよ。

 

 

そうやってなんとなくクルマを走らせることに決めました。もう夕方の時間だったんだけどね。この時間からだといける場所も限られるかなあ。そうだ、ちょっと行っていなかった「ボンゴバザール」をのぞきに行こう。高速道路を使わずで4〜50分と気晴らしにいい距離なんです。うん、いいじゃない。なにかあっても急いで仕事場に戻ってリカバリーできる範囲です。言い訳です。

「ボンゴバザール」では久しぶりに店長にお会いできました。しばしおしゃべりで充実の時間。少し買い物などしているともう21時近く。カレーのハードルが上がります。とはいえインドやその周辺のレストランは夜遅い店もポツポツとあるからね。そうだ、おもいだした。あそこにいこう。野田まではここから30分ほど。間に合うはずです。

 

「メヘマーン サラエ」

 

まで走ろうっと。ちょっと行ってみたくて気になっていたパキスタンレストランです。地図にピンを打ってありました。うっかり後で気づいたんですが、SNSもフォローをしていたよ。

山奥、荒野というのではないですけど、周りは畑と空き地と雑木林という場所。市街地の端というイメージですね。そこに忽然と大きな一棟3階建の白い建物がライトアップされて輝いているんです。そここそがパキスタンレストランの「メヘマーン サラエ」。

夜だから余計ですが、街灯もない街道の裏、畑川を通ってたどり着くと異国感が強いなあ。人がいない寂寞とした空気がありました。母屋の隣にはガゼボ的な屋根付きオープンスペースという感じの別棟のホールまであります。規模が大きいぞ。

なんとなく最近ではわかるのです、こういう場所。あるのだよね、郊外で、それも商店などが途切れたあたりにある大きめの居抜き物件での営業。往々にしてコミュニティのハブになっていたり教会が併設されていたりするんです。だいたいそういう場所にはうまいものが待っているんです。間違いないぞ。

お店の人たちは温かく、気遣いがあります。昨今色々と意見が飛び交いむずかしいんですが、わたしにとってムスリムの人たちは穏やかで優しく、商売で粘り強いひとたち。そういうイメージがあります。出会いが「カラチの空」のジャベイドさんやシディークのラムザン社長だったからかもしれないな。

あの方面の話しはわたしのなかでは「目の前にいる人単位で考える。国家と宗教は別。一緒にいる人間同士がその場で同じメシを食って仲良くなれないはずがない」というところで帰結しています。行動や事象の全てに当てはまると思っています。それしかないと思う。一緒にメシを食え。これだよね。後、相手のメシに敬意を持て。この二つだと思う。

それはさておき、ホールの担当さんが親切にメニューを説明してくれます。本日のスペシャルメニューから選べばいいみたい。その種類が結構な数で12種もあるんだよ。楽しく選ぶことができます。グランドメニューもあるのにすげえなあ。曜日によってはブッフェも開催しているようで、そっちも次回、来てみたいですな。

最近どうも「カシミリプラオ」というあまじょっぱい炊き込み(ないしは炒め、和え)ごはんが好きなんですよ。探しては食べてます。ビリヤニとは調理法が大きく違い、どちらかというとパエリヤに近いと言えそう、、かな。いや、ちがうか。どちらが源流かなどいう話もあります。掘ると面白いんです。

で、それ、カシミリプラオはなかったんだよね。グランドメニューにあったのかなあ。よく見なかった。どうするか考えて、

 

「タワ・マタル・キーマ / Tawa Matar Qeema」

 

というのを見つけました。マタルはグリンピースのこと。グリンピースを添え物ではなく主役とか準主役として扱う料理が好きなんであります。グリンピース炊き込みご飯とか好きだなあ。サイゼリアのアレも好き。

そんでこれは日本でいうところのキーマカレーですな。タワは縁のないフライパンのことで、多分ひき肉スパイス炒め的なもののはず、など想像しながら注文します。粘度はどんなもんかな、とか辛さどうよ、とか想像して。そういうのが楽しい。当たっても外れても楽しい。しかもこれマトンのようなので楽しみ倍増です。

でね、これがえらく美味しかった。野田市のメヘマーンサラエのタワ・マタール・キーマはすごいおいしい。言葉にして朗読したくなります。うん、おいしいと言い切りたい。マトンキーマ、グリンピース入りです。マトンのクセをちゃんと内包しつつクセをクセではなく個性に変換してふわりと着地させてあります。

いやあ、これすごいおいしい。過不足ない辛さと旨みのせめぎ合い。素晴らしいなあ。そして量が多いです。チャパティが2枚つくんですが結構なボリュームになるねえ。すごくいいねえ。結局チャパーティは1.5枚ほど食べて半分になったものはハンカチで包んでポケットに。持ち帰りは自己責任なのでくれぐれもあとで身勝手な物言いはせぬよう、ね。

ずいぶんよかったなあ。食べている途中でコックさんが「チャパティ、追加いる?」とか「味はどう?」なんて聞きにきてくれます。もういうことなしで美味しいよ、と伝えると、向こうもこっちも笑顔になります。こういうのがうれしい。幸せだよ。

席の後ろの棚に「PAKISTAN ZINDABAD! 私のバキスタン体験記」という本が置いてありました。奥付けを見ると、ああ、なるほど。比呂啓さんの作品であったか。あるべき場所にあるものがあるなあ、と感心します。食事を終えたのは22時過ぎ、入った時はお客はわたしだけでしたが途中で何人かお客が入ったり、弁当なのか食品類か、なにか買って帰ったお客もいたよ。併設されているマーケットでの買い物でしょう。

プレイヤールームもファミリールームも用意されるきちんとしたムスリムレストランでした。

早々にブッフェに来てみたいです。ずいぶん賑わっているという話しを聞いています。