ものすごく久しぶりにベヌゴパールシェフの味を求めてやってきました錦糸町。わりと無節操に盛り上がっている(笑)下町の歓楽街です。なので、細心の注意を意を払いつつ。
カレーですよ。
前にも書きました。
この店を知ってる近所のサラリーマンやOLさんは不幸です。なんでかってこのお店の特別な味を知っちゃったから。
仕事で錦糸町に勤め、この店、
「ベヌス サウスインディアンダイニング」
を知るわけです。
「おや、ちょっと洒落た感じのレストランだけどこんな感じなのにインドカレーなんだ。カレーなら入ってみようか。」なんてね。カレーとかカレーとか言いながら入るわけですよ。(ここはインドレストランです。カレー店ではない。イタリアンレストランをスパゲッティ 屋さんって言わないのと同じです)
それで、ランチはブッフェだったりして、そうかあ、バイキングかあ、なんて言いながら盛り付けて食べるわけですよ。それで、特別に美味しい。「なにこれ、食べたことない味なんだけどすごくおいしい」とかね。それで、なんかの時に他の町に行って「あ、南インドって書いてある。職場の近所、おいしかったし入るかあ」とかいって入って食べるわけです。そして彼は知るわけです。錦糸町のあのレストランは特別な店であるということを。
まあとにかく何を言いたかったかというとインド料理とカレーは違うということとベヌス サウスインディアンダイニングは特別にすごく美味しいということ。
しかし南インド料理の名前で括られるお店、東京で抜群にレベルが上がってきている気がします。スリマンガラムとかね。面白いことをやる店も増えた。エリックサウスとか、マロロガバワンとか。
それはさておきごはんを食べます。
たどり着いたときはそこそこの席の埋まり具合であったため一度撤退。近所を自転車でぶらりと走り時間を潰してからもう一度。わりと距離を開けて座れる状態になっていたので、これならね、と食事をすることにしました。
さて、この日の料理は何かしら。
大体いつでも汁気の多いものが2種くらいと汁気少なめ2種とかが多いです。
フィッシュ(ミーンコランブ)
いやこれ最高でした。
フェンネルとタマリンドの酸味が爽やかな印象の良カレーなんです。
魚はフライにしてあり、多分そのことでそのまま入れるよりも風味が強く感じられます。大変に美味しいねこれ。
カレーリーフ、マスタードシード、タマリンドと、なるほどこの店らしさ、南らしさ強く感じる、切れ味良い好きなやつです。これはちょっとおかわりとまらない。
じゃがいも(マトンポテトチェティナード)
クローブやカシアの香りがオリエンタルな雰囲気のじゃがいもカレー。スパイス強く、ホールのスパイスたちが舌に触るのが楽しい感覚です。
メニューを見ずに食べたのでじゃがいもカレーだとばかり思ったがどうやら肉はさらわれたあとだった様子。
どうりで動物性の旨味があったわけだね。ざんねん。
豆煮込み(パチャデイ)
丸いチリの入った辛く仕上げた豆の煮込みです。これもいいねえ。ピーマンの苦味が良い感じで効いていました。
豆煮込みで辛めに仕上げたものは好みだねえ。豆は薄味に仕上げてあるもの多いよね。
野菜煮込み(サブジ)
汁感がごく少ないサンバルかな、それともサブジ?という感じのサブジでした。
まるで肉じゃがが煮崩れたような感覚があり、これがとてもいい。すきだなこういうの。ごはんにどばっとかけて食べるのがいい。
野菜の旨味がすごく強く出ていておいしいです。
わたしの今日の贔屓は魚とサブジでした。どちらもとてもよかった。
コランブ、忘れがたいねえ。ああいう酸っぱくて旨味がある汁気の多いものはどうにも魅力的でたまりません。
やっぱりちゃんと美味しい、いいお店だなあ。
ベヌゴパールさんが額に汗してどんどん調理をしていました。
オーナーシェフのああいう姿があると安心しておいいしいものに辿り着けるな。
自転車ですぐだし、今度はこちらも久しぶり、ディナーできてみたいな。