写真を撮るという行為、古いのかもしれませんがちゃんと意思を持って被写体に向かい、撮ること。
メモがわりの撮影は写真撮影とは言わないよなあ、なんて思っています。
とはいえ行為自体の単純化や便利になることは悪いことではないとも思うんですよ。
気がつけば、この世界は人類史上(というと大袈裟ですが事実です)もっともカメラを手にする人の多い時代になりました。スマートフォンのことです。
携帯電話であり、コミュニケーションツールであるスマートフォンですが、構えて意思を持ってシャッターを切ることで素晴らしい作品を生み出せるところまでの性能となりました。
そうなると欲が出るんだよね。
もう少し望遠の倍率が欲しいなあ、とか違うレンズが使えたらなあ、とか。それ、実現できるんです。
今回ご縁あって、「ShiftCam」をお借りすることができました。
正式には、
「ShiftCam iPhone 11 Pro 5-in-1 トラベルセット / ブラック」
というもの。
すごく簡単に言ってしまうと「レンズ交換ができるiPhoneケース」というところでしょうか。
でもそんな簡単に言ってしまうのが惜しいくらい面白いものだったんです。
わたしのiPhoneはiPhone11proですが、ご存知の通りレンズが3つ付いています。それにプラスアルファのレンズを追加してあげられるのが ShiftCam 。
魚眼、超接写、2×2の4倍望遠といろいろできるんですよ。スライドカバーとキャップでレンズの保護ができたりもします。
レンズを組み合わせたときの特性を見ながらどんな撮影シーンに有用か、手探りしていますが、すでに手応えを感じ始めています。
倍率で言うと10倍と20倍の2つのレンズ。
虫とか葉っぱとかが、顕微鏡の手前くらいの勢いでピントがくるんだよ。
↑ShiftCam 20倍
はじめは「これ、この倍率使うかなあ?」と思ってたんだけど、接写って始めると面白くてやめられない。
お札の印刷の精細さとかすごく新鮮だしグラスの水滴とか。決定打になったのは富士山のそばのキャンプ場で花の蜜を吸う昆虫を撮ったとき。
下の写真の花の中に潜り込んで蜜を吸う黄金虫を動画で撮ったのですが(写真は虫がもぐっていないお花)、なんだこれナショナルジオグラフィックとかディスカバリーチャンネルみたいじゃん、そう思いました。(言い過ぎか)
でもそれくらいよかったんですよ。感激しました。
↑ShiftCam 10倍
うなぎのお弁当を取ったのも面白かった。
そりゃあ食レポとかに使いやすい倍率かっていえばそうではないんですが、あまり人が撮らない食べ物のテクスチャーに迫る撮り方はかなり面白いです。
逆にこれによっていつもの食の記事とは違う切り口のレポートを書くこともできそうな予感がありました。
↑等倍
↑ShiftCam 10倍
↑ShiftCam 20倍
そういうものを大きく写すのはいつも携帯電話で何気なく撮るスナップショットと違って「意思を持って写真を撮る」という行為を思い出させてくれます。それは「携帯電話で撮るメモ」ではなくて知らぬ間に、夢中で何枚も撮っている間に「作品」を得るというところに寄っていく感じ。この感じをくれるのが ShiftCam なのだとわかりました。ああ、この感覚はカメラだなあ。
4倍望遠というのも用意されています。
わたしのiPhoneはiPhone11proですが、ご存知の通りレンズが3つ付いています。そのレンズの中の望遠、2倍のレンズに同じく2倍のレンズを組み合わせての4倍です。
↑等倍
↑2倍
↑ShiftCam 4倍
iPhone11proの標準装備、等倍と2倍だとそれほど大きな差がなくて、手元のものの撮影のズーム的に使っていました。4倍になると「引き寄せて撮る」感じになってきて風景などでも使える感じになってきます。東西線の車両基地で休む車両も、夏の富士山も、自分の手元に引き寄せて撮ることができました。
↑等倍
↑2倍
↑ShiftCam 4倍
CPLフィルターがついててこれも驚いた。CPLフィルターは偏光フィルターです。
たとえば水面が日差しで光ってしまって水の色がうまく表現できなかったり飛行機の窓から富士山撮ろうと思ったんだけど窓に機内のライトが映り込んじゃって、とか。そういうのを抑えてくれるのがCPLフィルターです。(作例はあとで追加しますね)
これをワイドレンズに適応させてるんだよね。なるほどね。はじめは「ええ〜ワイドレンズかよ。標準レンズに付けたいよ」とか思ったんですが、風景撮影で欲しくなることが多いCPLフィルター。ワイドに合わせるのは正解か、なるほどそうか。
↑ShiftCam 180度魚眼
↑ShiftCam 180度魚眼
180度魚眼も意外と使い出があります。上の2枚は写真で使っていますが動画で使うとまた面白い。ケラレを除くためにiPhoneの画面ををピンチアウトして1.5倍にしてやって撮ると良い感じでした。
ケラレ付きのそのままの動画も使い方によっては面白くなるでしょう。
撮りながら、使いながら、色々なシーンで ShiftCam を作った設計者の意図が見えたりします。おもしろいねえ、そういうの。
そして、iPhoneで撮っているのに「写真を撮っている」という手応えがあってすごく楽しいんですよ。そういう楽しみを持ち歩けるのは、なにか、尊いことだな、と感じます。
ちいさなカメラが種類少なくなってしまって、どうにもカメラをいつでも持ち歩くという行為を忘れがち。コンパクトデジカメがすっかり影を潜めて、かといって携帯電話で撮るとどうも「メモ」になりがちです。
そういう中でクリエイションというものを思い出させてくれる ShiftCam は尊い存在だと感じているのです。
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「スマホ写真&動画コンテスト2020 by ShiftCam」開催!!
2020年9月10日(木)から「スマホ写真&動画コンテスト2020」が開催されています。
ShiftCam を持っている人も、そうでない人も参加ができる写真コンテストです。
皆さんもぜひご参加くださいませ。わたしも審査員と作例で参加します!
https://www.shiftcam.jp/blogs/news_events/スマホ写真-動画コンテスト2020-by-shiftcam-開催
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