カレーですよ4452( 横須賀汐入 横須賀海軍カレー本舗ベイサイドキッチン)横須賀観光の新メインスポット。

京急汐入駅そばのコースカベイサイドストアズ1Fに2020/10/23、すごいお店がオープンしました。うん、こりゃあすごいお店だと思います。

その前日のプレオープンに横須賀カレー本舗(株)の鈴木代表にご招待をいただき、お祝いに駆けつけました。

 

 

カレーですよ。

 

 

鈴木代表は横須賀市観光課とタッグを組んで長年この横須賀を海軍カレーの街として育ててきた立役者です。

よこすかカレーフェスティバルや少し前のカレーの街よこすかの20周年シンポジウムでたくさんお世話になっています。

海上自衛隊の礼装でしょうか、白い上下が眩しいスタイリッシュな制服姿で鈴木代表が笑顔で迎えてくださいました。うわ!鈴木さん、カッコいい!!

 

「横須賀海軍カレー本舗ベイサイドキッチン」

 

はコースカベイサイドストアズ1Fにあります。

横須賀の街はベイサイドに駐車場がほんとうにたくさんあるのですが、よこすかカレーフェスティバルやネイビーのヨコスカフレンドシップデーなど、ちょっと大きなイベントがあればたちまちいっぱいになってしまうんですよね。コースカベイサイドストアズの駐車場は巨大で、これがなくなっては困るなあ、といつも考えていました。ダイエーが撤退したあと、なんだか寂しい感じになってしまっていてどうなっちゃうのかなあ、と思っていたんですが、良い形でリニューアルがなされて賑わいも出ていて心からほっとしました。

横須賀には結構な思い入れもあってね。

よこすかカレーフェスティバルでは本当にたくさんの人たちと仲良しになれたり、宮崎都城のカレー倶楽部ルウのルウ王子にも再会できるし。観光課の矢部課長にも顔を覚えていただいていつも本当によくしていただいているし。日産の美人広報さんにもいつでも追浜の日産のコースにお誘いをくださって通っています(先週もスカイライン乗りに行ったし多分来週も行くぞ)。なにより海軍カレーと護衛艦がある町で、やっぱり好きなんですよ。

「横須賀海軍カレー本舗ベイサイドキッチン」はコースカベイサイドストアズ1F、向かい側には「横須賀軍港めぐり」ボートツアーの桟橋があるという好立地。これはね、あきらかに横須賀観光のキーポイント、観光ベース(基地)になるのではないかという場所でしょう。

 

店のインテリア、エクステリアともに実にたのしいんですよ。本当に見惚れてしまします。

外観、店の看板となるファサードには軍艦の艦橋がモチーフとなった意匠が施されます。これが実にかっこいいんだよ。マストからは万国旗が下がり、華やかです。

扉脇には横須賀港を二分して利用する海上自衛隊とアメリカ海軍のそれぞれの国旗がクロスして飾られています。その上には船舶用のライト。

うーん、凝っているなあ。

中に入れば驚きのそうりゅう型潜水艦1号艦、そうりゅうの巨大モデルが鎮座するカウンターがあるのです。なんかもうこれは、ちょっと圧倒的。すごい存在感です。

あの特徴的なスクリューも再現されていて、感激します。

精密なスケールモデルというのではなく、アート作品に近いと感じました。

実はこの模型を作った作家さんにもお引き合わせいただいて、感激したんですよ。

このカウンター、それだけではなく電源席になっていて充電ができるコンセントがテーブル下に用意されています。Wi-Fiも飛んでいるし至れり尽くせりですよ。

壁には海自の艦艇の写真が入ったフレーム、木製の舵輪、万国旗。モニターには海自の艦艇のイメージビデオ等が流れ、BGMは海自音楽隊、とこちらも至れり尽くせりなのです。

海、船、艦船のイメージのインテリアの店内は、その「らしさ」という部分を差し引くと実はなかなかシックなインテリアのセンスで子供っぽくないんですね。

そこのバランス感覚が素晴らしいと感じます。

基本はブッフェレストランである「横須賀海軍カレー本舗ベイサイドキッチン」。

 

実はこのブッフェスタイル、護衛艦艦内食堂と同じスタイルなのです。士官食堂ではない方の食堂ですね。

海自で実際に使われるステンレスの仕切りプレートが手渡され、カレー以外のおかずは自分で取っていくスタイルです。カレーは4種からあいがけができます。おかず類も豊富にそろっていてうれしくなるんです。

20年かけていまや横須賀のソウルフードとも言えるように育った「よこすか海軍カレー」とオリジナルレシピに基づく「海上自衛隊カレー」をどちらも楽しむことができるわけです。

もうね、わたし的には鼻血、出そうです。

 

主に海自のメニューからとよこすか海軍カレーからのメニューがラインナップされています。

ステンレスの仕切りプレートに一通り盛り付けました。

なんかもうみんな食べてみたくてひとつひとつの量を少なく抑えるのに苦労しました。だってみんな食べたいし、どれも美味しそうだから!

 

海自、その他の自衛隊とそのイメージ周辺からのインスパイアメニューがたくさん展開されていてこれがなかなかおもしろいんだ。

海上自衛隊 東京音楽隊公認 東京音楽隊チキンカレー

とてもスタンダードなおうちカレーの延長にある、でも凝った作りのこれぞカレーライスの味。けっきょくここにもどるんだよなあと改めて思う味。これがみんな一番好きなのだよね、そりゃあそうだ。チキンの大ぶりなカットが嬉しさとボリュームをアップさせています。これはいいカレー。じつは海上自衛隊 東京音楽隊、オリジナルでなんと行進曲の「金曜日のカレー」という曲を持っているんですよ。もうそれだけで海自の皆さんのことが好きになる!

海上自衛隊公認 横須賀海自カレー(掃海艦はちじょうポークカレー)

このカレー、ちゃんと強い個性があって驚きました。カレーライスとしては音楽隊カレーがクラシックとすればこれはモダーンといえる味の方向性に感じます。ああこれ、かなりおいしい。いいじゃないおいしいぞ。味に厚みがある好ましいポークカレーです。ポークもお肉としての押し出しがちゃんとあって具材の中で際立ちます。肉と野菜のダイスカットのサイズ感が食べやすさを意識しているのがわかります。こういう、なんというか「機能」とか「スタイル」があるところに自衛隊食の真髄が隠れている感を覚えます。

 

カレーの街よこすか公認 よこすか海軍カレー

ベイサイドキッチンオリジナル 大人のキーマカレー

のふたつはこの日は次回に取っておこうと封印しました。でもやっぱり欲張ればよかった、、

自衛隊でよくみるおかず! コロッケ

コロモの状態とてもよくサクサクと心地いい食感です。じゃがいもの甘味が嬉しい。崩してカレーに入れてもいいんじゃないでしょうか、これ。この日はやらなかったけど(来賓多し)こんどやってみよう。しかしメニューごとの説明がとにかく面白い。コロッケも、自衛隊の給食でよくみるおかずなのでこれを組み合わせると本物の隊給食の雰囲気で写真撮れるぞ、と書いてあったりね。とにかくこだわりがすごい。

アメリカンな味わい オニオンリング

タマネギな甘みがいい具合に出ていてこれはいくらでも食べられる!これすき。揚げ物最近じゃあめっきり食べなくなったんですが、やる気が出る。おいしい。このオニオンリングの説明文にも何気なく海軍工廠のことが触れられていたりとにかく全部読まないと気が済みません。

アメリカ海軍が愛した!? ほうれん草ソテー

ちょっぴりガーリックが効いているのが食欲をそそってくれます。そんな小さな工夫が米海軍風、かな。これも好き。おいしいです。

ネイビー照り焼きチキン7

これのみ説明が英語表記。何事かと思えば第7艦隊の名前が!アメリカの人はテリヤキ味好きだよね。もちろん日本人の私もこれはだいすき。これはちょっと欲張って食べてしまうな。

英国の紳士淑女の フィッシュフリッター・英国の紳士淑女の ポテトフライ

フィッシュ&チップスとくればイギリス。イギリス海軍をイメージしての投入。帝国海軍はイギリス海軍を模範として整備され、とか東郷平八郎司令長官とかそういう話がまた楽しい。

カレーによく合う決戦兵器! ソーセージ

酸素魚雷のイメージでソーセージとは恐れ入る。カウンターテーブルのそうりゅうの前で食べれば気分はサブマリナー、というわけです。なんだかまあとにかく楽しいわ。

航空自衛隊小松基地レシピ参考 海苔空揚げ

これいいなあ。アイディアがいい。海苔をアクセントにするなぞさすが海自、と思ったらなんと空自の基地メニューで驚きました。これおいしいなあ。名前も洒落が効いています。

航空自衛隊小松基地レシピ参考 新「小松基地空揚げ」

酒粕を使って柔らかく仕上げた上品な味。和風仕上げでこりゃセンスがいい。航空自衛隊小松基地の給食、侮りがたし。おじゃまして食べてみたいなあ。 

帝国海軍から続く伝統の 入港ぜんざい

これは秀逸なメニュー。こういう伝統があることをこのレストランで知る人も多いでしょうね。わたしも初めて知りました。そしてカレーとぜんざい、意外なくらいよく合うのですよ。これはまいった。これはいい。絶対のお勧めです。

ほかにもサラダと牛乳(これはもう横須賀では常識!の海軍カレーにこの2アイテムがセットされる決まりごと)とか、おやおや、陸自いないじゃん。邪険にしないでよ、とか思ったらひょっこりスイーツブッフェのソフトクリームマシンの横に「陸自迷彩ソフトクリーム」なんて名前で抹茶、チョコレート、キャラメルのソースで迷彩ソフトクリームが作れる!というおもしろさ。そして現在、ちゃんと横須賀周辺の陸自駐屯地、久里浜駐屯地と武山駐屯地から名物レシピを募集しているところだそう。いや、抜かりないなあ。

鈴木代表にももちろんお会いできて嬉しかったんですが、鈴木さんがご紹介をしてくださった方々、色々な方とお会いできたのが収穫でした。

横須賀経済新聞の編集長や神奈川新聞社のご担当、横須賀市観光協会のチャーミングな女性お二人とも村尾さんにご紹介をいただいてお話もできました。そう、日刊カレーニュースの村尾編集長にもお会いできた。久しぶりにお顔をみられてお元気そうでほっとしました。

(株)ヤチヨの部長には初めてお会いできて嬉しかったです。自衛隊神奈川地方協力本部の広報官と海佐のお二人ともお話ができてよかった。想いをお伝えできたかと思っています。お食事中にすみませんでした。

他にもいろいろな方とお話ができましたよ。

それにしても、店のコンセプトとイメージ、練り込まれた楽しいメニュー、そこにつく説明のこだわりなど、さすが横須賀カレー本舗が運営するレストラン、これは伊達ではないね。そしてこの立地ですよ。なにしろ上階からは横須賀港が一望、米海軍の艦艇も海自自衛艦も眺められる素晴らしい場所なんです。そしてここ横須賀の土地とカラーにフィットするコンセプト、これはほんと、隙がない。

大規模商業施設の1階に入るブッフェレストラン。言葉にしてしまえばそれまでにしか聞こえないかもしれないですが、ここは横須賀観光の一大ポイントになり得る可能性を大きく持っている、そう感じます。

例えばですが、難しい昨今でもありますけれど、このお店の店内と、1Fという立地を生かしてのデッキ部分を含めて場所を使ったイベントなんかは絶対受けると思います。横須賀市観光課はすでにイングレスやワンピースを使った観光誘致イベントを成功させていますし、横須賀はそういうイベントでの地域活性や飲食店応援ができる可能性を大きく持った街です。

軍港巡りの船着場至近、コースカ上階からは横須賀港が一望、撮影ポイントとしても優秀。

そんな場所にこのレストランというのはまったく素晴らしいですね。

 

自衛隊はいろいろと難しい立場にもあり、政治やら何やらで窮屈そうです。しかしそういうものは置いておいて、現場の自衛官の人たちは本当に素晴らしいんです。真剣に目の前のことと向き合える人々なんですよ。何かあった時に頼りにできる人というのは尊いものだと思います。だからこそわたしもこのレストランに熱いものを抱いてしまうのです。

それはともかく、たのしい大人のアミューズメント感と美味しいカレーライスがある。

それだけでもうぜひ立ち寄って体験してほしい場所なんですよ。

 

 

【横須賀海軍カレー本舗ベイサイドキッチン】

横須賀市本町2コースカベイサイドストアズ1F

京急汐入駅2分 JR横須賀駅5分

1100~1900

1980円(小人1280円)ドリンクバー付き

https://yokosuka-curry.com/