ナイキのエアモックの系譜は大変に好みなんですよ。
で、そのデザインや思想、履き心地まで納得して愛用しています。自分の足と気持ち、両方ににフィットするシューズだと思って長く愛用しています。なかなかこういう靴には出会えなかったよなあ。
そのエアモック系譜上にある一足、NIKE ACG AIR MOC 3.0。
いままでエアモックシリーズのようなリラックスシューズ、キャンプシューズというポジションを越えて、多少のトレイル対応のトラクションをも得て次世代モデルとして投入されました。
特長的な非対称のアッパーは初めはあの履くほどに緩くなる履き口が好きだった(サイズでコントロールしていた)クラシックモックの感覚からすると少し違和感を感じたのですけど、使い慣れると悪くなかった。脱ぎ履きが便利なくるぶしの側面、切り返し部分を引くと内側に目立たず配されたゴムでテンションがかかっているのが面白いんです。機能を考えつつシンプルにまとめたやり方は3.0を名乗るのにふさわしいと感じます。
シュータンとヒールに配されたループは靴の着脱を簡単にしてくれる機能を持つもの、、、なんですが、ループの素材が薄いのでリング状にならずに平らなままでクセがついていて指を入れるのにワンアクション多くなるのはちょいと使い出が悪いです。これ、なんとかしてほしい。
それは前回のタイダイモデルの時も書いたんですけど、機能は置いておいて、このシューズの最大の見せ場がここ、シュータンのループなんですよ。
マウントフジのシグネチャーの横には標高3776m、フィート表示も併記され、中央に堂々たる富士山の姿が見えます。おなじみの三角の「ACG」マークが富士山の横にあるのはちょっと感激するねえ。ヒールのタグはブラックとシンプルです。なんか、感激します。富士山の名前を持つナイキシューズかあ。
街でも荒野でもあらゆる環境で性能を発揮する、と謳うACGというブランドと、マウントフジというちょっとニッポン人の腹の底の底、みたいなものとの組み合わせ。それだけでもわくわくする気持ちを抑えきれないよね。
実はわたしのそんなイメージは、ちょっとずれていたんです。
野外フェスインスパイアなのだって。えええ、そうなの?そうかあ。富士山と野外フェス、フジロックフェスティバルからのインスパイアにより出来上がったカプセルコレクション。そうかあ。
しかしオリジナルパターンを起こした富士山モチーフのカモフラージュ柄は荒々しく、なるほどデザイナーには富士山がそういうテクスチャーに見えるのか、という面白い気づき与えてくれました。日本人は青々とした遠くから見る富士山をまず想起することが多いでしょう。わたしもそうです。
デザイナーのエロルソン・ヒューは富士山にもっと近づいてそのテクスチャーを捉えたのではないかなあ、と思ったんです。あの青く美しい富士山は、近づけば土色と濃い緑の荒々しい姿も持っています。上に行けば赤茶けた土肌も見えます。まさに冠雪が溶けてなくなった真夏の富士山のイメージ。そういうことか。
ブラックとカーゴカーキのシェードカラー、このカラースキームが富士山へのイメージ。そこにACGマークとインソールにハバネロレッドをつかって印象的なアクセントとしたのがフジロックインスパイアでありながらも富士山にきちんとリスペクトがあるこのシューズなのだと納得しました。
NIKE ACG MT.FUJI COLLECTION 、ハイキングシューズではなくエアモック 3.0とサンダルを持ってきた部分がフジロック的で、カラーが富士山への思い、そんなパート分けで完成したコレクションなのかもしれないね。
他にもショートパンツやポンチョなどフェスで使いでのいいアイテムをカバーしたコレクションで、みんな欲しくなって困るんだよな。
この時代の空気によく合ったAIR MOC 3.0、これを使ったMT.FUJI COLLECTION、かなり嬉しかったです。
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