カレーですよ4520(経堂 スリマンガラム)お弁当箱、見つけられるの巻。

とんでもないことになってしまった。色々とんでもないんです。

経堂にちょっと立ち寄ったら大変なことになってしまいました。

 

 

カレーですよ。

 

 

もうなんだかカレー業界の台風の目、注目のレストランになって鳴り物入りでオープン、オーナーシェフのマハリンガムさんが本当にいい人で、その上腕があってセンスも良くて。折りからのお肉ブームもあったりしてマハリンガムさんのお肉好きとリンクしたり。

清澄白河の「ナンディニ」、今はない板橋本町の「ヤジニ」でも腕を振るったマハリンガムシェフ。しばらく他店の手伝いなどしていた時期もあったと風の噂に聞いていました。そして満を辞してのオーナーシェフ。

いろいろと要素たっぷりの、ご存知経堂名物、南インド、チェティナード料理のレストラン、

 

「スリマンガラム」

 

2021年1月3日でめでたく1周年を迎えました。早いねえ、もう1年たったんだ。

当日朝にプジャがあってその後お祭り気分、お祝い気分の営業が続いていたようです。多くのお客さんが祝福しにきてくれていたようで、そんな様子が山木さんやアジアハンター小林さんからSNSで伝わってきます。どうにも我慢できなかったんですが、用事がなかなか終わらずで。それでも、と遅い時間に経堂にたどりつきました。が、しかし。ありゃあ、営業終了のふだがかかってる。残念。

とは言えそのまま帰るわけにはいかないですから。おめでとうだけ伝えて、と思って店に顔を出しました。

久しぶりのマハリンガムさん、すごく喜んでくれて、まあそのまま帰るな、とイスを進められます。なにやらがさがさとやっているのでなんだろうと思っていたら、無言で袋を押し付けられました。中を見るとボージャンタール(しきり皿)とバナナが2本入っていました。お皿には店の名前とマハさんの名前入り。ああ!なるほどそうか、今日の記念品か。

「食事してないんだからもらうわけにはいかないよ」というと「イイカラ、イイカラ」とあの筋肉隆々の腕で皿を押し返してくるんだよ。それではありがたく、とバッグをあけてボージャンタールとバナナを仕舞い込んでいると。

ここで痛恨のミス!!まったく抜かっていました。マハリンガムさんにバッグの中のインド弁当箱を見られてしまったのだった!!(笑)なにをやってるんだあたしは。

ギリギリで滑り込んで注文をして、食べきれなかったらさっと持ち帰ろうとバッグの中にダッバーを仕込んでいたんだよね。それを見られたんです。マハさんが満面の笑顔でそいつをよこせとでかい手を出してきます。「営業終わったんでしょ。いいから、いいから」と、いいから返しをするも無言の笑顔と百人力の腕力で弁当箱をもぎ取られました。あああ、、、

もどってきた弁当箱はものすごい重さ。しかも「ハイコレモ」と渡されたビニール袋にはサンバールとチキンが入っています。しかもお代を取ってくれない。レストランの店主はこういう人が多くて本当に困るんです。次に来づらくなっちゃうぞ、日本人的には!

すぐに恩返しで雑誌取材に来るぞ!とマハさんをおどしつつ(笑)その日はすごすごと家路に着いたのです。

 

さて、翌日。

すごい重さのダッバーは一晩寝てもやっぱり重いままで、蓋の脇からうまそうな鶏の脂がたっぷり漏れていて夢ではなかったことを思い知るわけです。

もちろん昨日もらったタールに盛り付けだよ。

はい、こうなった。

 

マトンウップ

最高にイカした辛さと香りのマトンの煮込みです。マトンは辛い方がいいと思っています。汁気は少なくスパッとビリっと辛く、舌が痺れてぐっと汗が出るこの感じ、すばらしい。

マトンのクセ、イヤミはなくふわりと仕上がっていて絶品。舌をくすぐるエロティックな感覚とケダモノの肉を貪る楽しさ、両方があるのよ。こりゃすごいものだよ。

ヨーグルトがあると幸せになれるかもしれないですよ。わたしは用意しました。よかったよ。

 

チキンコランブ

滋味深いとはこのカレーのこと。なぜだか、そんなわけないんですが、出汁のようなものを強く感じます。多分鶏からでた旨味が原初の出汁のように効くのだろうね。やさしくなぜか懐かしい。

これはあまりインド料理を食べない日本人の諸兄にもおすすめしたいやつです。食べやすい、というより美味しくて夢中になっちゃうやつ。

 

サンバール

これがなくては始まらない南インド料理。野菜の煮込みです。実にうまいです。香りが強く、それがいい。

ちゃんとドラムスティックが入っていたり、豆のとろけ具合が好みだったり、とにかくいろいろともう好みで何だかたまらないんだよ。

南インドのけんちん汁的なポジションといえましょう。伝わるか?伝われみんなに!

 

チキンフライ

これはタンドリーチキンではないよ。フライドチキンです。スパイシーなのだけれどなぜか穏やかさを感じるマリネの具合。

大きく、骨もガシッとした気分いいチキンドラムスティックが使われています。食べ応え、大いにありで大満足。すごいねえ、こういうのが入っちゃうの。いいねえ、ぜいたくだねえ。

 

ライスはこれはなんと言ったっけか。赤い色が少しつくマッタライスだっけ、たしか。おもしろい食感でポロポロしているのですがどうもやめられない。料理と合わせてどんどん食べてしまいます。

いや、まいったまいった。どうにもまいった。

南インドの料理っていいなあ、と素直に思える味です。

いや、味だけじゃないんだよ。マハリンガムさんのもてなしの心。それが響くんだよ。それで、ノンベジ楽しいなあ、と素直に思えるのもよかった。

 

そしてやはりマハさんの料理は特別だな、とあらためて感じます。ちゃんとコックさんの顔が思い浮かぶ料理が好きだよ。