【コラム】ラジオの音声編集で気つかされたこと。

じつは。

 

わたしのラジオ番組、毎週金曜、深夜0時にサッポロシティFMからお送りしている「はぴいのおしゃべり交差点」。いつも聴いてくださってありがとうございます。

あの番組、ゲストのコーディネートから始まって機材セッティングからテスト、前説とアンケート調査、スタジオでのパーソナリティ仕事から収録完了後の撤収作業、その後の編集と音声調整まで、全部わたしがやってるんです。

もちろんお手伝いいただいているスタッフもいるんですけどね。写真とか動画とか、準備のお手伝いをいただいたりとか、ね。予告動画、すごいでしょ。ラジオ番組に毎週予告動画がセットになってるラジオ番組なんてそうそうないはずです。

 

大変な作業の中、メインとなる収録、ゲストさんとのおしゃべり。逆にこれが一連の作業の中で一番楽しい時間です。なにしろお話を聞きたくて自分で指名したお客様です。そんな中でもタイムテーブルと時間のカウンターを読みながら話の流れをエンディング方面に持って行ったりといろいろあります。おしゃべりをしながら頭の中で「収録が終わったらこの部分はカットしよう。ということは、会話をもう少し伸ばさねば」とか「ゲスト用のマイク2、やっぱりちょっと音小さかったな編集で上げられるな」とか「あ、おしゃべり切れない。切る場所作ろう、息継ぎ入れてうまく呼吸合わせてもらって間を作ろう」とか。おしゃべりの最中もおしゃべり以外で結構一生懸命です。

 

で、思うところがありました。

 

スタジオ作業で結構神経を使う部分が収録前の機材チェック、収録後の音声トラックの確認、保存。それと音声編集作業。

収録した音声トラックを聞きます。

ゲストさんの、時には自分の。

口調、声の大きさ、音圧っていうのがあって、それで、ちょっと自信なさそげに喋る人の音声を少し上げてやったり音に幅や奥行きを与えてあげたりるだけでかなり印象が違ってきます。より楽しそうな会話に感じられるんです。これは気づきでした。たぶん人に言葉で説明だけされてもわからなかった感覚じゃないかと思います。

ラジオの音声編集をやるようになってからそんなことに気がつきました。

 

それはつまり、普段の喋り方も意識して変えてやると相手に与える印象が変わるということにほかならないわけです。たとえばラジオのリスナーさんに喋るかけるように、そんな気分で喋ってみます。

 

「いつもの会話」を「相手以外の人も聞いている会話」として意識して喋るのは何かを変えてくれるかもしれません。そんなことを思った音声編集の時間でした。