カレーですよ4599(初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる)小説家、幸村しゅう先生とラジオ収録前ランチ。

久しぶりに塚本さんとみやちゃんの顔を見られた。本当にうれしいなあ。

 

 

カレーですよ。

 

 

塚本シェフは直近ですごいレシピ本を刊行しています。

なんというか、心動かされたんだよ。本の名前は、

 

「にっぽんのインドカレー」

 

ここまでのたんどーるを総括した感がある全部載せのすごいやつ。

全部のせなんてのはランチメニューか弁当だけでいいんだよ、と憎まれ口を叩くわたしなんですけど、塚本さんはそれをしれっとやってしまう。色々と思い強く次のステージを見ているのがよくわかって、だから気持ちが動くんです。

 

「初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる」

 

にて待ち合わせ。珍しく一人ではないのです。

この日はスペシャルなゲストをお連れしての訪問でした。

小説

 

「私のカレーを食べてください」

 

の著者。小説家の幸村しゅう先生。どうやら筋金入りのカレー好きらしく、しかしたんどーるは未訪であったそうでお誘いすることになったんですよ。行きの電車で50ページくらい読み返してまたなんか気持ちをグラグラさせられました。

幸村先生の筆致には本当に心動かされました。だから初めての顔合わせはたんどーるがよかろうと思ったんです。ここは、色々特別なお店だからね。

 

その日のランチのカレー、全部頼みました。

鶏ひき肉とナンコツのキーマカレー

豚肉の黒々カレー

鶏肉の梅カレー

キャベツとトウモロコシのトマトカレー

ゴボウと人参のきんぴら

大根と人参の高野豆腐のスパイス煮

野菜ピクルス

サラダ

 

そんな内容だったよね。

たんどーるの味、もはや語るまい、というところもあるんです。あまりにも想いが伝わる、しかし饒舌すぎない料理たち。だからシェフ以外の人間の言葉で伝えることがナンセンスに感じる時が多々あるんです。うん、言い訳じゃなくて本当にそう。

塚本シェフを知る人々にとっては鬼気迫るものを感じるお客さんも多いはずです。逆になにかで知ってなんとなくこの店に訪れた人々には普通に美味しいよい料理に感じられるはずなんです。それでいいのです。

ここに、この温度差に外食を食べ歩く面白さが集約されると思っています。

それはつまり自分が目の前にした料理、これに興味があるかないか、その深度のこと。

美味しいものをただ美味しく食べることは大切です。何よりも大切。精神的にも肉体的にもとても健康的なことであると感じます。

しかし、その料理に込められたなんたるかを知りたいと思った時点でそこにある料理の価値は何倍にも膨らんでいくわけです。その向こう側にある料理人たちの想いの大きさが、感じるものの大きさの差となって現れるのです。その面白さを感じられるかられないか。感じたいと思うか思わないかという差なのだと思っています。

この文章をしち面倒くさいと思うのは悪くないのです。わたしもスイッチを切り替えてただもう「あーおいしい!」だけで食べ切ることも多くありますから。もちろんどちらでもいいんです。

ただ、外でお金を払ってテーブルについてたべる食事というものにはそういう側面があって、たとえそれがチェーン店の1000円しない料理であっても根っこの根っこには想いがあって、面白いものなのだということを忘れないでいれば、日本の食を知らぬ間に支える一助を担うことになるんです。

 

そう思って今日もレストランに出かけていきます。

おやおや、幸村しゅう先生と塚本シェフの話はどこ行っちゃった?!

 

 

【追記】

この食事の後、岩本町のデジタルキッチンで収録したラジオ放送、アーカイブがありますから是非聞いてくださいね。

https://hapi3.net/radio_archive/

 

 

【MEQQE】「気付けば1万食突破!はぴい’sカレーですよ!MAP」

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https://bit.ly/curry_hapi