カレーですよ4600(稲毛 カレーレストラン シバ)連載誌の取材におじゃま。

ちょいとまえに柴崎シェフの店に取材でお邪魔しました。ご存知わたしの長年続けている月刊誌連載「エキサイティングマックス!」のコラム「それでもカレーは食べ物である」の取材です。

 

 

カレーですよ。

 

 

有名店。千葉、稲毛にもう30年以上の歴史を刻むあのお店。店主の柴崎さんのスタンスがどうも好きでね、なんだかいきたくなるんです。

ちょっと間が空いてしまっていました。千葉の台風被害の後に行ってその後、いつ行ったかな。頻度が低いのには訳があります。

 

「カレーレストラン シバ」

 

はわたしの中でのタイミング関係の問題店です(笑)いや、すべてわたしが悪いんですけどね、もちろんそう。

いつもどうにもこうにも訪問タイミングが悪いんですよ、わたし。

多忙を極めるランチのど真ん中、満席のディナーピークタイム。うーん、わかってます。繁盛店なのはわかっているつもりなんですよ。しかしなぜかそういういっちゃダメな時間帯にたまたま通りかかったり、狂おしく柴崎シェフのメシが食べたくなるんです。ああ、ダメ人間。そこでぐっと押さえて30分待つなりお弁当買うなりすればいいのにねえ。それが大人ってもんです。

しかも柴崎さん、いいひと。それがまた悪く働くのよ。いや、わたしが悪いんですよ、根本的に。

気付かれずにそーっと席に着いてね、それで猛ダッシュでカレー食べて一目散に帰ろうと決めているんですが、だいたい発見されてしまう(笑)

そして席に着くやいなやピーク時とかそんなもの見えないが如く柴崎シェフがすーっと席にやってきてくださってお料理の説明や新しい取り組みのこと、面白いおしゃべりを親切かつ時間をかけて教えてくださるのです。ね、それヤバい(笑)そんなもの嬉しいに決まっているんですけどそりゃあそうなんだけど。

ほら、厨房からの視線。ほらほら、客席からの視線。そのビームでわたしの顔や背中にいくつもの穴が開くわけですよ。いつかわたしは「シバ」のホールの椅子の上で焼け焦げて死んでいるだろうなあと想像します。

まあとにかく、うまいカレーが食べられるのは間違いがないわけで。

 

わたしの推しは「チキンセット」。

 

内容組み合わせや追加によってはソースポットが4つ越える数がついてきて、気持ちがどっかに行ったまま戻ってきません。それくらいすごいんだよ。こんなビジュアル他で見たことないです。厨房の壁、見たことあります?無数のソースポットがかかってて圧倒されますよ。

まだ食べていないんですけど、ひじきを使ったドライカレー。あれは絶対食べねばと密かに決めています。おもしろそうだよねえ。ムルギにコルマの文字が踊る「シバ」のメニューも面白すぎてワクワクさせられます。しかも公認とかなんとか、、えええ!やはり独自の世界観があるなあと思い知るわけです。

今回びっくりしたのがレジ横で売っていたレトルトカレー。袋タイプの洒落たパッケージはシンプル素朴なものです。「レトルト、どうしたの?」と柴崎さんに聞けば厨房を案内してくれてレトルトパウチマシンを見せてくれました。びっくりした。これ、けっこうな投資だぞ。

レトルトの「店内手作り」というのは一つ理想だと考えています。

現在の状況下、レストラン、特にカレーを出す店は冷凍の自店舗オリジナルカレーを製造、販売を始めたところが多いです。理由はみなまで言わずと、であります。

冷凍のメリットは「店そのままの味」という部分。何しろ店の厨房でシェフ自ら手を動かして料理を作り、許可を取ることが必要とはいえ通常店内で出している料理そのままを客先に発送できることです。

「店と同じ」「工場で作っているのではない」というのはカスタマーには計り知れない価値だし、わたし自身もそういうのはありがたいよねえ、尊いなあと思います。

そして冷凍カレーは色々な条件と事例もあるにせよ、レトルトカレーに対してスタート時の投資額が比較的少なくて済むとかんがえられます。

デメリットともあります。在庫の管理と製品寿命、発送費。常温での発送ができない分、注文主に冷蔵発送の送料負担がいくじゃないですか。いまではコロナ禍での体験として電車賃程度の冷凍発送費の負担でレストランの料理が手に入るという意識が徐々に浸透してきました。こんなご時世です。皆さん気がついちゃったんですよ。「あれ、送料と電車賃、そんなにかわらくないか?」冷蔵配送に慣れてきていると感じますね。

しかし、常温保存が可能で在庫コントロールも容易となるレトルトにはまだまだ敵わない部分は大きいよね。しかも自店舗製造という価値。シェフが直接手を動かしたものがそのまま保存できて安い発送日で手に入って。これは大きなことです。

メーカーでの委託製造ではコストトロットが壁になるしね。

そんなことを考えながら柴崎シェフの説明を聞き、おおいに刺激をもらいました。

 

あいも変わらずの真面目ぶりで深く考え、決定して前に進むという老舗が進べき道や使命をかわらずにやってらっしゃる柴崎シェフ。偉大なお店だなあ、と改めて強く思います。

掲載誌「エキサイティングマックス!」8月号、発売中です。

 

 

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