カレーなしよ(秋葉原 ピッツェリア&バー ノーガ / PIZZERIA & BAR NOHGA)驚きの秋葉原ホテルピッツェリア。

秋葉原で昼間から豪遊してしまったなあ。楽しくて仕方がなかったのです。ご一緒した方のチョイスに任せて楽しむというのは本当に贅沢なものですねえ。しかも相手はその料理ジャンルのスペシャリスト。安心感が違います。

秋葉原で散財とくれば家電、デジタルガジェットと相場が決まっている。そういうイメージがありますが(最近ではカフェに耳かきにサブカルグッズ、かな)そうではないんだよ。食で楽しんだのでした。食でそんなに楽しめる場所が秋葉原にあったっけ?という方も多いですよね。わたしもそうでした。

誘ってくれたのは友人にして尊敬するナポリピッツァの歩く百科事典。ナポリピッツァスペシャリストのjaffaさん。彼と行動をともにするだけで、日本のピッツェリアでは絶大な尊敬と信頼をうけられるというとんでもない特典がついてくるひとなのです。

行き先はホテル。あれっ、秋葉原のこんな場所にホテルなんかあったっけ?ドンキホーテの道を挟んだ向かい側。カレーに詳しい貴兄には秋葉原ラホールの裏というのが分かりやすいかな。あと、サンボ。

昨年8月に開いたばかりの

 

「ノーガホテル秋葉原東京」

 

はモダンでスタイリッシュ。値段帯はビジネスホテルなのにデザイナーズホテルと呼んで差し支えないクラス感があります。センスと快適さが光るよいホテル。その1階のメインダイニングが、

 

「ピッツェリア&バー ノーガ」

 

なのです。

驚いたよ。ただもう驚いた。

 

ここは秋葉原。この場所にこんなにスタイリッシュでしかも居心地よく快適な場所ができてしまった。隔世の感がありますねえ。

わたしは下町生まれ、下町育ちで小学生で雑誌「子供の科学」を知り誠文堂新光社の模型店に足を運び、模型飛行機やエレキットなんかをお小遣いを貯めては買いに行って。その足で秋葉原のガード下、部品街でトランジスタやコンデンサーを吟味。ベークライト製のラグの上にちいさなラジオ受信機なんかを作ったりね。中学生でアウトドアが面白くなって秋葉原の「ニッピン」に入り浸り。なかなか高くて色々は買えなかったけどあそこでジフィズとかアルファ米とかを覚えたんだよね。高校生ではコンピュータなどにも手を出して、とまあ、わたしの秋葉原はそういう場所だったのですが。そんな場所にこの空間。うーん、感慨深い。

さて、レストラン、席はゆったりとしておりウエイティングバーも抜かりなく配されています。そしてホテルダイニングでナポリピッツァの大窯がある。これはすごいですねえ、おどろいた。楽しさおもしろさってもんがあります。

圧巻と喩えたくなる薪窯前のスペシャルシート、窯を眺め、ピッツァイオーロたちの仕事を見ながら食事ができるカウンター席。

生地を伸ばすところから窯の中で回るピッツァ、釜から出されて湯気を上げるピッツァが皿の上に移り、自分の手元にやってくるまで、全部自分の目で見られるのです。この楽しみと言ったら比べるものがないねえ。イタリア料理、特にピッツェリアはエンターテイメント製が高いなあ、と思うことしばしば。ピッツァイオーロたちはさながら俳優さんです。

さて、オーダーはもうここはわたしの口出しするところではなく、jaffaさんに甘えてすべてをお任せすることに。お任せしたのでわたしの少ない知識では追いつきもせず、j

affaさんレポートから抜粋です。

 

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ランチのコースはAコース(本日のスープ+ノーガのタパス+お好みのピッツァかパスタ+ドルチェ+カフェ)と、Bコース(A+メインディッシュ)の2種。今回はAコースのマリナーラを1人分お願いして、アラカルトで、八幡平マッシュルームとクレソンのサラダ:1600円、石鯛と水茄子のセビーチェ:980円、とうもろこし豆腐:950円、ピッツァ・アメリカーナ:2200円、バースデープレート:2200円で食後にエスプレッソ。

Aコースは小さめのピッツァで、メインが付くBコースは驚きの形のハーフサイズのピッツァ。

シェフはフレンチの有名店出身、イタリアとスペインをベースにセンス良い料理を提供。ピッツァ職人の猪岡さん、熊谷さんも有名店でのキャリアを持ち、伝統的なナポリピッツァをベースに香り、味ともにしっかりした実に旨いピッツァを焼いていただいた。

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スタートはスープでした。これ、良かったなあ。濃厚で、冷たいのに香り、味、ともにきちんとアタックがある冷製のコーンスープの素晴らしいやつ。ちょっとこれはたまらないな。わたしは西洋東洋問わず、どうにもスープ類が好きなのですよ。料理がスタートするときに初めにやってくるスープはすごく大事で、これがいいとワクワクした気持ちのままコースを駆け抜けることができます。

そして「ノーガのタパス」これもよかった。ワイン、欲しくなって困ったよ。ランチの後にラジオ収録が控えていたのでグッと堪えましたが。

さて、アラカルト。またまた失礼を承知でjaffaさんのレポート抜粋にて。

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八幡平マッシュルームとクレソンのサラダ:1600円、石鯛と水茄子のセビーチェ:980円、とうもろこし豆腐:950円、ピッツァ・アメリカーナ:2200円です。

シェフはフレンチの有名店出身で、イタリアとスペインの料理をベースの料理を提供。とうもろこし豆腐は八方だしを使った和の要素を取り入れ、セビーチェはペルーの郷土料理。お刺身を使ったサラダのような料理。大変面白い。

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セビーチェは印象的だったなあ。日本人的にはお刺身。カルパッチョも思い出すかな。マリネードした黒鯛の身が野菜と一緒にトスされています。香り付けが面白く、スパイスからかオリーブオイルの個性か、それともその両方かな。不思議な香りに気持ちが引き込まれます。美しくおいしい料理で、ここでまたワインを我慢、なのです。

 

さて、続きはお待ちかね、ピッツアです。

まずは伝統的な「マリナーラ」を。

流れ出るトマトソースが香りよく刺激的で大変な美味。シンプルで、jaffaさんいわく「かけそば、もりそばのようなものですね」と。うん、それ大変に納得です。わたしが初めて入るインドレストランで野菜か豆のカレーを必ず頼むのと似た考え方だな、と感じます。シンプル、基本のものだけに腕前が見えるアイテムなのです。

お次はピッツェリア&バー ノーガのオリジナル。スペシャルなピッツァの、

「ピッツァ・アメリカーナ」

あれっと思わせるその名前。これがすごく面白かったんですよ。とても楽しかった。

もちろんナポリピッツァ派生であるのですが、その名もアメリカーナ。ね、面白いでしょう?

イタリアの移民がアメリカに持ち込んで土地に馴染んでいった、「ピッツァ」ではない「ピザ」へのオマージュともとれます。生真面目なイタリアのピッツァ職人なら目を剝くかもしれないねえ。こらー!って。

どこか喫茶店風とでも言いましょうか、あっと気がつくわけですよ。

しかしいつもジャンクを漁っている秋葉原の裏路地が外に見えつつこのお洒落な空間。面白くて仕方がありません。なんかくすくす笑ってしまう。快適だなあ。

 

先程の話し。移民の料理がアメリカの地で花咲いて、それが日本に持ち込まれてという昔の我が国のピザ伝来ルートの一つ、喫茶店。それがモチーフなのではないか。トマトソース、モッツァレラは定番ですが自家製のミートソースを加えてあるのがまたよくてね。これがなんとも滋味深く、日本人の舌にフィットするんです。ここに玉ねぎスライスやマッシュルーム、サラミ、バジルなどくわわると昭和喫茶店的世界観になっちゃうわけですよ。まったく面白い。どこか秋葉原のジャンクパーツ街とこの場所の温度差、対比にリンクする感がありました。

しかもテーブルにスーッと置かれるタバスコ。タバスコだぞ、おい(笑)理解している人が見ればこんなものがピッツェリアのテーブルに置かれていたら笑い出すよね。それをしれっとやって、しかもかけるとキチンとおいしいわけですよ。これ、まるでタバスコ分の場所を開けてあってそこに加えて完成という風情にも感じられる面白さ。ああ、ちゃんと設計があるなあと思った次第。これには本当に参ったねえ。遊び心というものがあるねえ。

さんざ楽しんでピッツァ職人のお二人、猪岡さんと熊谷さんからお話を伺ったり、オーナーの米沢さんがいらっしゃってくださって、いろいろと聞きたいことを答えていただいたり。

そのあとにオーナーがお招きくださり2階ロビー奥のテラスに席を作ってくださったんですよ。ここがまたまったくもって快適な場所で。横には地域とリンクを感じさせるアート作品のコーナーやDJブースなどが見えてこのホテルの立ち位置や思いが伝わってきます。いやほんと、早々に泊まり来てみたい。うちからタクシーで20分だけど。でも泊まりたい。

そして!幸せなドルチェ&カフェの時間を過ごしていると、突然のサプライズが!!

キャンドルが灯るアニバーサリープレートが恭しく運ばれてきました。日本とイタリアの混成チームがバースデイソングを歌ってくれて、いうおじさんには全くもって恥ずかしくもあり、しかし腹の底から嬉しいお祝いをいただいてしまったわけで。

いや~やられたよ、jaffaさん。またまたまいってしまったよ。

お祝いをいただき、プレゼントまでいただき(少し前にjaffaさんと一緒に行ったリ・カーリカ ランドで選んでくださったワインとスパイス。なんて気の利いたストーリーつきプレゼント!!)jaffaさんとの至福の美食トークをし、オーナーの米沢さんからこのホテルとレストランへの想いも伺ったりと本当に濃厚な時間を過ごすことができました。

われらがマロンさんを擁するデジタルキッチン、神田カレー街活性委員会委員長の中俣さんとマイスターのみなさん、やまけんさん、古書店やカレー店の店主さんたち。

秋葉原、神田にどんどんつながりが、居場所ができてゆきます。心地が良くて仕方がないんです。さあ、秋葉原、神田の地で何かをやらねばいけないぞ。