燕三条とくれば金属の町。金属加工から始まったいくつものアウトドアギアや刃物などののブランドが軒を連ねる鍛冶屋町です。
そんな新潟三条にある山谷産業は「村の鍛冶屋」というズバリの名前を持つブランドを展開しておりアウトドアギア通がよく話題にしていたのを知っていました。今回、同じく燕三条の杉山金属とのコラボレーションで山谷産業が新しく始めた「TSBBQ」ブランドから販売となったのがこれ。
「TSBBQスクエアケトル」
ヤカンです。
ひとめ見ると忘れ難い美しいプロダクトで、とにかくもうなんかカッコいい。ヤカンなんて名前で単純に呼びなくないと感じる端正なスクエアフォルム。薄型で注ぎ口含めてのスクエア形状にはこだわりが詰まっています。一目惚れして手に入れました。
アウトドアケトルということで、大事になる収納性能。当然薄く四角いこのケトルはバッグやギアコンテナ等に収まりがとてもよく、なんと取手部が完全フラットになるという機能ももそれに寄与しているのです。
機能として、底面積の広さから来る高熱効率はそのスタイルを見るだけでも想像できましょう。ステンレス製でIH対応もしており使い出が広いのも特徴。ちょっとおうちで1人分のお茶を入れるなんていうときにも使えてしまいます。
そうなですよ。あまりに美しいのでうちでも愛でつつ使いたい。IH対応、うれしいです。アウトドアではフラットかつスクエアなフットプリントからシングルバーナーなどのアウトドアコンロ上での安定性にも優れることが容易に想像できますね。
フタにはつまみがありません。これもまた機能。完全フラットを前提として装備せずと決め、なおかつハンドルも溝を切って収納できてすっきりフラットにしたおさまりが実に気持ち良い。いいねえ、機能美。
フタを時計回りに少し回すとロックされます。かっちりロックという感じではなくてお湯を注ぐ時に手前に落ちてこない程度の感じでこれで十分。程よい感じです。あんまりかっちり閉まっちゃうと多分使い出が悪くなります。そういうの(かっちりしまる)好きな人いるけど使い出を考えてないよね。
注ぎ口もきちんとデザインされています。ここは大事。
本体のスクエアな四隅の一角に綺麗に収まるデザインで、奥を見ればきちんとストレーナー機能も盛り込んでありました。水垂れしにくい溝をつけてあるため小さなカップへ注いだりコーヒードリップなどでもいけるはず。
これ、意外とちゃんとできてる製品多くなかったりします。そしてここ大事。あたりまえですが実用、機能がきちんとしていてなんぼ。デザインだけではないんです。
気がついて面白いなあと思ったのがこのケトルの高さ。写真を見るとわかるんですが、たまたまですけどイワタニのジュニアコンパクトバーナーに合わせて使っている遮熱テーブル。この下にケトルが入ってしまうのです。
つまりCB缶よりも背が低いということ。これはパッキングの時に収まりがいいという証拠です。
本当に一目惚れをしてすぐに飛びついたんですよね。はじめてみたのはwebのファッション系のページ。さもありなん。美しいものですから。
それで、品切れが長く続いていた中でたまたま直営ECサイトにあって迷わず購入。リロードすると売り切れ。なんと最後のひとつであったか。幸運でした。タッチの差で品切れになって悔しがっているアウトドアーズマンたちも多いようす。
たまに少量はいるんですが、たちまち売り切れます。店頭と村の鍛冶屋のECサイトに優先して入荷している感じに見えます。
2021/08/08時点で現在欠品中。
またもヤカンを買ってしまった、ということになったのですけどね、お気に入りの以前紹介した平べったい重ねられるヤカン。よく見たらあれは杉山金属の製品だったんですよ。あそこからインスパイア、発展し、プロダクトとしてデザインをブラッシュアップされて機能も独自のものを織り込みつつこの形になったのか!そうか、兄と弟だったのかあ。どちらも愛用したいと思うのです。
幅162mm×高さ52mm×奥行160mm、重量590g、適正容量0.7L。ソロないし2人ほどでの道行にピッタリとフィット。
価格 6,500円(税抜)には価値があるね。