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実はわたし、もと焼き鳥屋です。もうずいぶん昔になりますが、10年ほど焼き鳥屋の雇われ大将をしていたころがあります。焼き鳥屋といってもモダンなもので、和食居酒屋というような店でした。
そんなこんなで10年ほど飲食にいると色々見えたりわかるようになることも多いわけです。飲食の魂みたいなものを一度叩き込まれたこと、それともともと趣味の30年ほどの食べ歩きから、その二つを持って文筆業を始めたという経緯でカウンターの中と外の気持ちを込めて文章を書くようになりました。縁あってスリランカでひと月、焼き鳥を焼くなんていう経験もしています。
いろいろ経緯もありますが、今回は鷄。元プロです。焼く方のプロですけどね。ある程度鶏肉の品質のようなものはわかるつもりです。
そんなわたしが試したのが今回の綾鷄の唐揚げ。友人を介して紹介を受けました。
「産直お取り寄せニッポンセレクト.com」
なんでも
「地域経済を支える中小企業・小規模事業者等が、農商工連携や地域資源の活用などにより開発した商品等や、魅力ある隠れた地域産品等をウェブを通じて紹介・普及を行うことにより、地域の優れた産品を紹介・販売し、中小企業・小規模事業者の商品展開力・販売力の向上等を図ることを目的としたサイトです。」
ということで、地域というキーワードに共感覚えるところあり、お引き受けしたんです。
このサイト、食べ物だけかな、と思ったら項目にアウトドアがあって見てみたらもみがらで作った固形燃料とかDVDなんて項目には「絶景 鉄道俯瞰100選2巻セット」なんてのもあって幅が広いんです。や、目から鱗だわ。
さて、「ニッポンセレクト.com」さまより商品提供されてやってきたのが、大分中津の中津からあげ。有名です。わたしでも知ってます。
株式会社 NorthSouthが展開するお店「綾鶏」（あやとり）のからあげセット。
「骨なしからあげ もも肉 〔鶏もも肉500g×2・片栗粉80g×2〕 からあげ 鶏肉 冷凍 大分 綾鶏」
というちょっと色気のないタイトルですが（笑）ようするに冷凍のマリネ済みのカット鶏肉とからあげ粉のキットです。
箱を開けるとシンプルに唐揚げのお肉のカット、マリネ済みの冷凍パックとからあげ粉、それぞれ２パックが入っています。あとはバットやお皿とペーパータオルにフライパンと油程度の準備で唐揚げ調理準備完了。おてがるだなあ。
さっそく準備に取り掛かります。
調理は簡単。なにしろシンプルなキットです。
冷凍の味付け済み、カット済みのお肉を解凍して、タッパーやバットに片栗粉を敷いてつけて揚げていくだけです。親切なカラーのガイドがついてますから迷わず安心。油の温度や粉を少なめにはたくなどのアドバイスが的確で誰でもあの中津からあげが再現できるわけです。
からあげ、とり天、たたきなど鶏料理が名物の大分県。そして大分県中津市は「からあげの聖地」と呼ばれているそうで、30店舗ほどのからあげ専門店が連なる激戦区。
そこで生まれた「綾鶏」、中津からあげと大分とり天を柱にするからあげ専門ブランドです。
さてその実力、いかがなものか、確かめましょう。
うむ、これお肉のカットが大きいです。これはボリュームがありそうだなあ。
さて、一袋、500g分を揚げました。かんたん、かんたん。
うん、しかしこれは結構な量だなあ。2人家族なら1パックで2回分のイメージです。うちは二人家族で夕食に食べましたがちょっと残して明日に持ち越しました。
熱々のうちに盛り付けしましょう。
では、いただきましょうか。
ああ、これは。
これおいしいぞ。うーん、これは、忖度でもなければ圧でもなく、ただもうおいしい。なんだもうこれいいじゃないか。
お肉のマリネが深く入っていて鶏肉自体の旨味とマリネの味がちゃんと結びついているんですよね。一体感というものがあります。あとからちょろっと味付けしたものとはわけが違うのがよくわかります。鶏肉もちゃんとよいもの。なるほどからあげ激戦区から来ただけのことがあります。一つ一つのカットが大きくて、口に運んだ時の満足感が大きいんですね。これもいい。
ちょいとしっかり目に入った味なんですが、これがしつこくないので後を引くんです。にんにくの具合も強すぎず物足りなくもなくでバランスいい。基本に忠実で尚且つ他のものより頭一つ抜きん出る感がある味。こういうのが食べたかった、というような思いを具現化したようなからあげです。うーん、この感じ、これだなあ。ごはんが進む、進む。こりゃあ困った。
味付けしっかりなので前の日に揚げておいてお弁当に入れてもこれはまったく問題なく美味しいはず。
ごはんがすすむすすむ。ビールもすすむすすむ。大変だ！
鶏肉が大変にいいんですよ。プリッと弾力感じるしっかり鷄。食べればわかる間違いのない、よい鷄を使っています。価値、あるね。うーん、肉が良くてシンプル王道の味というのはいいものだねえ。マリネの味って大事だな、と思います。ここが差の出どころで和すからね。
食べ終わってから色々と読んだのですが、色々こだわりが詰まっていました。
まず中津からあげの条件というものがあるそうです。国産鶏を100％使用、自家製タレに24時間以上漬け込むことを当然クリア。なるほどなるほど。
鶏肉は九州産のチルド。鷄刺しにできる鮮度、それがからあげにした時の食感につながります。また冷めてもおいしさが続くのもここからなんですって。うん、それわかります。
大きめのサイズにカットするのもミソでこのことにより専門店の唐揚げ、あのプリッとして噛み付くのが楽しい仕上がりに家庭の調理でも持っていきます。
自家製ダレは大分県産醤油使用。うん、ちょいあまなんですよね。それににんにく・しょうが。九州醤油特有の甘みがうまく作用してあの味に仕上がっているそう。なるほどなあ、九州の甘い醤油がキーになるんですねえ。そして揚げ衣にもこだわり北海道清里産の片栗粉を採用とこだわりにこだわっています。
製法も特徴の一つです。
綾鶏秘伝の二段仕込み。開発に時間をかけて一度の味入れでは難しかったバランスを2回に分けて味入れを行うことで味を決めたのだそうです。まずマイルドなタレを揉みこんで仲間で味を通してやって、つぎに濃い目のタレで肉の外側に味をつけてやります。そののち24時間寝かせてやってマリネが完成。手間がかかっています。ここから先はお客さん、つまりわたしの頑張りどころ。ころもを薄くつけて揚げるのです。とはいえこれも薄くつけて叩いてやるとぱらりと落ちる具合の良い揚げ粉が付属しているので心配無用。 よく考えてあるなあ。
とにかくボリュームタップリで、かみごたえ楽しいぷりっとした食感。きっちりおいしくてその上冷めても美味しいままでお弁当にも使えちゃうよい唐揚げが出来上がります。
実は翌日、カレーに乗せて食べたんです。オーブントースターでやればいいのにレンジアップ。でもちゃんと美味しい。驚きました。カレーと組み合わせ、これはよかったなあ。
鷄唐揚げ、だいたいみんな美味しいんですが、そういうのとは一線を画す深い満足がありました。鷄唐揚げなんて近所で買えば、、とかそういう考えを吹き飛ばすに足る美味しさと幸せがありました。
なんだこれすごいな。まだ一袋、パックが冷凍庫にあることにワクワクします。
【販売リンク】
骨なしからあげ もも肉 〔鶏もも肉500g×2・片栗粉80g×2〕 からあげ 鶏肉 冷凍 大分 綾鶏
