千葉は広いのです。
本のお隣の県、千葉県。親戚がいたり義理の実家があったり行きつけの店があったり。私にとって千葉はとても身近で居心地いい場所です。
海のイメージが強い千葉ですよね。山らしい山もあまりないのは事実なんです。実際標高最高400メートルクラスが最高峰という地域であるわけですが低山のいい山がそこそこあるのも本当のところ。そういう場所にはセットで里山のいい感じの場所があるものなのです。
それはさておき。
そんなよい雰囲気の里山を通る細い街道をクルマで走っていると、突如駄菓子屋の文字が目に飛び込みました。所は君津市。内房常総湊から外房安房鴨川へ抜ける道の中間、辻森あたり。
古びた倉庫のような建物の手前に大きな立て看板で「駄菓子」の文字。横にはこれは、えー、あれだ。ベビースターラーメンの新しい方のキャラクターだよね。
屋号は
「駄菓子屋どんぐり」
とありました。
こんな場所に駄菓子屋が?と驚くわけですが、本当に駄菓子屋さん。
駄菓子を買ってみることにしました。ああ、なんか楽しい。
駄菓子、好きですよ。けっして駄ではない、楽しくて子供のお財布に優しくて、大人には懐かしい、ホッとしてしまう場所。
感じの良い女性(店長さんでした)がお相手をしてくださって、ほんのひとことふたことの会話に温かいものを感じて肩の力が抜けていきます。ほんの数分だったけど、クルマを止めてよかったなあ。
駄菓子をかじりつつまたクルマを走らせます。かなり幸せな体験です。