カレーですよ4661(君津 サンロク君津店)関西のあまから、関東のあまから。

木更津が本家となる「山麓」というカレー店。大阪あまからカレーとは別の系譜の関東を代表するあまからカレーだと考えているのです。

 

 

カレーですよ。

 

 

以前はスカイツリーでお馴染みの東京曳舟に「山小屋」の名前で山麓の血脈を持つ店がありました。日本橋でサンロク名義で店を開け、のち築地へ移転。そこからさらに曳舟に移動、そこで「山小屋」の看板を出して営業していました。同じ下町エリア、わりと近くだし好きで通っていたんですが、地域の開発の関係で閉店、いまはラーメン店を営んで評判となっています。惜しむらくはカレーはメニューにないことだよなあ。

そんなこんなで木更津と君津に通うようになったんです。

 

「サンロク君津店」

 

は、本家よりも君津のほうが、なんというか、わたし的には気楽な気分で寄れるんです。

ちょいと薄暗くて雰囲気ある古めのバーのような店内。好きな人は腰が座るであろう雰囲気。わたしは腰が座る派です。君津の山麓は看板がサワロクになっていて面白い。正解はどちらなのだろうな、とカウンターでぼんやり考えます。

さてと。

まあとにかく、カレーがうまい。この味はここだけのものです。ポークの大きなブロックがひとつカレーの海に浮かぶこの見てくれが嬉しいんですよ。

カレーソースの味はあまからで、注文時に辛さは好みで重ねていくことが可能、その段階に十両、前頭、小結、関脇に大関、そして横綱と大相撲のクラス分けが用いられています。例の有楽町のあの店のように理事長があるかは知らないですけど、辛さが段階的に選べるようになっているわけですね。

カレー、ポタージュ的な具材はいらぬタイプで丁寧な仕上げと感じます。誤解を恐れずあえていうんですけど、味の方向として、C&Cのあのカレーソースの味の方向を個性と最適化と磨き上げを繰り返してゴージャスにした感じ。言いながらもちょっと間違ってるかもしれないなあ、なども思いつつ。

わたしがちょうどいいと感じるの辛さは前頭か小結。度を越えるのはいけないと思っております。この日は小結としました。きょうもうまかったなあ。

お肉もね、いいんだよね。丁寧に柔らかく仕上げたぼっこり大きなお肉の塊。スプーンが力入らずですうーっと入るこの感じ。脂身のとろける美味しさ。ああ、たまらない。

木更津の本店のほうが距離的には近いのですが、現在はともかくとして、賑やかに飲む人も多いタイプのお店なのでディナータイム、カレーだけ食べたいわたしみたいな人は君津でにさらりと食べて帰るのがいいんじゃないかな。ランチなら木更津の本店で広々として外の光も入るあの感じで。

わたしはそういう選択が気に入っています。