現在仕事でビジネスチームとして取り組んでいる案件の出張仕事がありました。兵庫県三木市に行きました。
クライアントは株式会社小林木工様。
カレーですよ。
株式会社小林木工は木材加工、家具製造販売の会社です。
オーダー家具とカタログモデル家具とをワンストップでの製造、同じラインで流せる優れた製造設備と熟達した職人さんたちから成る会社です。
今回わたしのパートは取材を通してのコピーライティング。デザイン家具を手がける職人さんやデザイナーさんのお話を聞き、その想いをぎゅっと凝縮する仕事。とても興味深く、楽しい仕事です。
ものづくりの現場は、たとえば農業などの一次産業も、工業製品、食材加工も、そのジャンルを越えて「手を動かし、体を動かし、心を動かして作り上げる」という、同じ想いを感じることができてとても好きな現場なのです。
さて、ランチどき。小林社長が教えてくださったうどん店が、
「いなみころ 三木別所店」
というお店。クルマで連れて行ってもらいました。
どこにうどん屋があるのかな、と目を擦っていると車窓から見えるモダンなカフェ然とした真っ白な柱と、窓のガラス面が大きくとられた店に入って行きます。え、ここがそのお店だったのかあ、ちょっと驚いたよ。だってうどん屋さんだよ。
広くてクリーンな店内はそんなモダンな感じながら、ちゃんとうどん料理の店でお茶がセルフだったりするところなんかカジュアルでそれっぽくて、らしさがあるなあとうなずかされます。2020年代のスタイルがこれ、というわけですね。
そうそう、そうだ。
調べると「ころ」という名物があるようなんですが。「ころ」は香露のこと。出汁を甕(かめ)の中で熟成、甕の内壁につく露までもが香るという意味だそう。恥ずかしながら実はわたくし、普段「うどんを憎んでいる」と言って憚らない男なんですが、たまにこういうチャンスが巡ってくると結局白旗を上げて降参するんですよね。いや、世の中にはすごいカレーうどんがあったりするよねえ。これが、それでした。
「牡蠣カレーうどん」
いや、これ、旨い。
あまからのすじ煮込み的なうまい出汁がカレーに個性的な表情を作り出しています。これは本当にうまいなあ。いいなあ、好みだなあ。ちょっとカレーうどんでは体験したことのない方向の旨味甘味で、こりゃあ味噌的なものかしら、など思ったり。なんにせよこれはいいものです。すごいおいしい。
うどん自体も強いこしと風味を感じられる立派なもので、つるっとした喉ごしが魅力的でとても食感よかったです。
牡蠣がまたね。大粒のものが3つもフライになっていて、フライの出来が上々。さっくりした食感を楽しんでいると、他のものは出汁でしんなりしてきてそちらの感じもまたいいんです。
兵庫の三木で知らないカレーうどんに出会えました。
自分から行かないものの、誰かに誘われた時のカレーうどんは時に面白い出会いをくれるのです。
とてもうれしい、ありがたい。