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茨城県古河市。ロードサイドに控えめにカレーの看板が出ているのを見つけました。白い洒落た感じの建物。
カレーですよ。
近づいてみるとなかなか年季が入っているのがわかりました。ちょっといい予感がするな。ますますいい予感、です。
店の名前を見ておやっと思ったんですよ。
「インドカレー ラホール」
とありました。
このあたりでラホールとくれば、ですよ。
茨城県古河市、近くにぽつぽつとマスジドなどもあってムスリムコミュニティが存在することも知っていました。そっち方面かな、と思いきや。
店に入り、メニューを見て確信。ああ、ここはそっちじゃない。あのラホールだ。東京の下町を中心としたちいさなカレーチェーンの、あのラホール。わたしの大好きなあっちだな、これは。
メニューにカツカレーやハンバーグカレーがあるので間違い無いでしょう。確信しました。
と、いうことで、
「ハンバーグカレー10倍」
を注文。
メニューにはカレーソースの選択肢がないように見受けられます。で、インドカレーと大きくあるのでなんとなく納得してカレーを待ちます。こういうのをみてなんとなく淘汰や進化の歴史を想像するのが楽しい。カレーのダーウィンみたいな気分です。
やってきたハンバーグカレー10倍はかなり好みの良いものでした。いや、サイコーといいたい。
カレー。ああやっぱりこれはあれだ。ラホールの各店にあるメニューの、インドカレーに特化した形なんだ、きっと。
ラホールチェーンのカレーソースは3種類用意されています。日本風とインド風、それにブラックカレー。そのなかでこれはインドカレーに程近いと感じます。うーん、とてもおいしい。じゃがいもが数切れと玉ねぎの細切りが入るところなど、やはりラホールチェーンの雰囲気を感じますね。
おそらく暖簾分けなりなんなりがあってのこのお店と味なのであろうねえ。おいしいなあ、好ましいねえ。
そしてとにかく特筆はハンバーグなんですよ。いやー大変にうまい。昔風の、つなぎのパン粉の風味がひき肉と上手にバランスしてノスタルジックな気持ちをぐいっと引っ張り出してくれる、とてもいいやつ。でもそういうことは置いておいてただもう単純においしいハンバーグです。ハンバーグ自体の下味の感じが上手で美味しくて、だからケチャップをちょっとかけてある無愛想なやりかたにもまったくもって納得がいくんです。うん、これがいい。とにかくこれ、とてもおいしい。すごく好きです。
じつはね、このうまいハンバーグを食べながら見ていた壁の張り紙に「餃子」という文字を見つけて。ああ〜こちらも食べてみたくなったよ。ハンバーグこれだけおいしいんだからさ、餃子もいいんじゃないかなあ。カレーと合う合わないは関係ないです。ビールと合わせれば良いのだよ。今日はクルマなのでそういうわけには行かないけどね。
白髪の老店主がお一人でやってらっしゃるようで、落ち着いた雰囲気と長く続く店独特の安心感があると感じます。
注意書きが大変な達筆で、その内容以上に美しい文字からお人柄が見える感がありました。本棚の背にあった張り紙の含蓄もとても楽しいしね。こういういうお店で、黙って食べていろいろと思うのが本当に好きです。
Googleマップで見たレビュー、なんだか子供がなんとかっていろいろ書いている人がいました。そうじゃないんだよね。そんなことをああいう場所に書かなくていい。レストランは勉強です。行って、体験して、意見があったらその場で店主にそのことを伝える。その場で言ってそれで解決すればいいだろうに。それをやってもそういうことができなくても、そのあと黙って静かにその店に行かないと決めればいい。
店を離れてああいう場所で感情だけで書き込むのは疑問です。何か仕事や家庭で嫌なことあったのだろうか。
