カレーですよ4830(相模湖日蓮  カフェレストランShu)磨き上げられたニッポンのインド風カレー。

相模湖にいたんです。

ちょっと調べると良さそうなお店がポツポツと点在する相模湖周辺。数は多くはないけど面白そうなお店があるんです。が、週末のみの店もあるようで、なかなか難しい。

 

 

カレーですよ。

 

 

駅もないしどちらかというと人がいるのは湖の反対側、そういう印象がある場所でした。向かったのは相模湖の線路側ではない対岸にあるお店です。

ところが納得いきまくりの素晴らしいお店に当たってしまいました。驚かされました。良いお店で驚いたんです。

 

「カフェレストランShu」

 

駐車場に車を入れたんですが、そこからもう驚き。広めに取った駐車場の敷地奥にはいきなり野菜の無人販売コーナーが設けられており、しかもそのむこうには畑も見えるんです。あらら、すごいぞなんか。ちょいとのぞいて、帰りに必ず野菜買って帰ろうと決めます。

入り口、ちょっとたのしいゲートがあってね。石と鉄とガラスを使った芸術作品でした。これ、印象に残るなあ。

お店には広いテラスがありました。1130の開店ぴたりにわたしが到着すると、同じタイミングでグループのお客さんがテラスを陣取りました。なるほど、そこが人気の席なのね。ならば、とわたしは室内、ホールに腰を据えてみます。

木と鉄でできたシックなテーブル。衝立も趣あるものを選んであるのがわかります。きちんとこだわりと線引きを持っていらっしゃるようで、それが伝わります。コンクリート打ちっぱなしのモダンな店内と広いウッドデッキのテラスのコントラストもいいね。

若い感じの良い男性が注文を聞いてくれました。

さて、

 

「チキンカレー」

 

看板メニューであるようです。どうかな、どうだろう。

カレーを待っているうちにたちまち2組ほどが入ってきます。おやおや、盛況。今日は平日のはずだけど。

さて、カレー。

 

これがとても良いカレーでうれしくなったんですよ。ひと口で感激が走るやつ。ともかく好みのタイプのカレーなのです。

半固形のペースト状の煮込まれ具合で完成させてあります。良い意味で、昔から伝わる日本人の考えるインドカレーのレシピを生真面目に守り、貫き、その質を磨いて形にしてある。そういう風情です。

コリアンダーなどの鼻に抜ける青々しい爽やかさとトマトの酸味、玉ねぎの旨味が強く出ており、きちんとバランスしています。ああ、これはいいカレーだ。辛口を頼んだんですが、その辛さ調節のバランスもまた元の味を辛さでスポイルせず、破綻なしで納得がいきます。レベル、高いぞ。

自信があるからでしょう。チキンはカレーソースに煮込まれて溶けており、具材という形では残っていません。まったくそれで問題ない美味しさです。余計な別煮込み、あと入れチキンはいらないな、とわかります。チキンもそうですが、使ってある野菜の旨味が浮かび上がるような美味しさがあって感激しました。

ごはんもきちんと糠の香りがほんの少し残してあって、適度なかたさで実に具合いい。まったく隙がないなあ。

福神漬け、特筆したいです。ゴーヤで自店舗漬けの様子。いやこれには感激。すごく美味しいんです。わたを少し残してあってその苦味が舌にほんのり残るのが実にいい。口の中がさっぱりします。にんじん、大根のピクルスも抜かりなく美味。

ああ、これは実に、本当に、良いカレーだ。

開店1130、食べ終わる頃にはテラスには10名超えのお客さんたち、ホールにも4名ほど入りました。

相模湖の線路側ではない対岸の店。何事かと思います。でもいまは、納得がいきますね。

なにしろおいしいし、なにしろ素晴らしいお店。