市街地にある自宅兼の洋食店。シンプルな店内は、本当に自宅のキッチンの延長のような雰囲気でほっとします。飾らない感じが大変好ましいなあ。
カレーですよ。
何気ない市街地にぽんとある、おうちの1階をお店にした感じの食堂でした。
お母さんもいい感じ。お父さんが作る料理のメニューチョイスもいい。なんかいいかんじだなあ。
そのお店の名前は、
「ポーム」
おっ、フランス語だね。ジャガイモの意味でしたっけ。席についてキョロキョロ。「大皿メニュー」という項目にスペシャルカツカレー、スペシャルハンバーグカレーなんてのがあったりします。大皿なのかあ、大盛りなのかな。それとは別にジャンボメニューという項目があったりして、え、もっと大盛り?とか、土地柄か焼きそばがあったりでなんだかいろいろと面白くて、ここらへんも好ましく感じますねえ。
値段もどれもお安くて、逆にちょっと心配になります。
さてと、
「ハンバーグカレー」
を注文。
しばらく待つとやってきたこれ。
ハンバーグはみっちりお肉という感じの、でもつなぎのパン粉の香りもちらりのボリュームあるやつ。ああ、手応えある食感もいいねえ。
カレーは甘いです。甘口です。いいな、それが妙に心地いいんだよな。大阪あまからカレーではなく、欧風のバターとタマネギで甘いやつでもなく。洋食の、家庭の、どうにも懐かしいカレーライスがドーンと甘口になったやつ。ああ〜これに抵抗できる人間は少ないはず。うまい、うまい、幸せだよ。
福神漬けの甘さがまたよく合うんだな。いいカレーライスだなあ。
大変満足でした。
ちょいと残念ポイントは、タバコ。地元の常連らしきお客が席についていきなりタバコを吸い出してびっくりしました。そうか、こういう場所もまだあるのかあ。地方都市の、家族だけでやっているお店の常連さんのタバコ。まだまだあり得るシチュエーションだったなあ。
都市部に住んでいると俄にはこの感じは信じられなくて、ちょっとびっくりさせられました。
別に悪いとは思わないですよ。このお店のスタンダードがそれで、わたしは外から来た1度きりのお客ですからね。それでいい。