千葉香取市の佐原駅南口に昔からある団子と弁当の店が「松月堂」。実に心惹かれるいい雰囲気なのですよ。たまたまちょっとお弁当買いたくて探してて行き当たりました。
カレーなしよ。
いやまあ、カレーはあったんだけどね。そっちはお土産にしたんです。
店頭には大別して弁当類とお団子類が強く主張しあっているように見えます。お団子と弁当の店、という組み合わせはなんだか面白いな。
「松月堂」
という屋号の「堂」の字のイメージや、のり巻き類とお団子が弁当と同じくらいの強い主張があること。看板のなかで「だんご」の文字だけが大きいこと。ここら辺から推察するに、元々は和菓子屋、かたいイメージのご贈答和菓子屋というよりも団子とおはぎとおいなりさんとのり巻きがメインの町の和菓子屋、昔の茶屋。そういうところから始まったんじゃないかな、など想像します。
そういうプロファイルまで行かないんだけど、ちょびっと想像なんてのが楽しいのです。
お店も販売の場所はごく狭くて間口に沿って工房の前にテーブルを置いて壁で仕切ったという風情です。
さて、台の上に置いてある作り置きのお弁当、鶏のお弁当がよさそうな様子。それをいただくことに決めました。おばちゃんが気を遣ってくれて「お昼の時間を過ぎちゃったから冷めてるけど大丈夫?」とか「ご飯詰め直そうか?」なんてやさしいのですよ。いいなあ、うれしいなあ。いえいえ、弁当は冷めててもオーケー派なので、大丈夫。
それとね、コンビニ弁当と違ってこういうお店のやつは冷めた時に真価を発揮したりするものが多いのです。それを狙って確かめます。
めざとくカレーも発見。カツカレー弁当もあったんですが、ご飯なしのお惣菜のカレーを購入。後で家に戻って食べることにしました。
で、鶏のお弁当。
茨城空港まで走ってファントムを眺めながら昼飯と洒落込みました。
ご機嫌だねこりゃあ。
お弁当食べてる人は居ませんでしたがベンチもあるし、人も少ないし、快適な遅めのランチとなりました。
焼き鳥といっても串に刺して炭で焼くあれではないのです。あまり甘くしないタレ焼きで、焼いているというより炒め煮的な仕上がり。大変うまいぞこれ。
こういうお弁当がいいよね。和食、それもかしこまらない家庭的なもの。
弁当かくあるべし。そう思うのです。