カレーですよ4784(初台 初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる)パーティーの夜。

パーティーの夜。本当に嬉しくてありがたいいつものお誘い。

 

 

カレーですよ。

 

 

周年や切れ目のタイミングでセミクローズド的に店主から声をかけられてお邪魔するパーティーがあります。

沼袋時代も今も、変わらずに声をかけてくれてね。ちっとも店に通いやしない細い客であるわたしなどをずっと気にかけてくださり、声をかけてくださる塚本店主。耳が聞こえなかろうが病んでようがそんなものは差し置いて駆けつけねばならない。そうでしょう?

 

「初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる」

 

今回は25周年。

飲食業の25年、すごいことです。

沼袋に自分の店、たんどーるの屋号を使うようになってから25年ということ。なんだかんだで折々にわたしの連載で取材にお邪魔をしています。懐かしいよね、沼袋の、駅横の2階。タンドールブースから店主がすごい目で睨んでると食べログに勘違いで書かれてたあの店(笑)懐かしい仲間や年に一回、ここでしか会わない友人にも会えて気持ちがうずうずと疼いてくるんだよね。うれしいからだよね、それは。

料理、言わずもがな。とにかく素晴らしいものです。

数日前にマシャールでフセインシェフのインタビューをしたばかりだったり、少し前、同じくマシャールのオープニングパーティでフセインシェフと渡辺先生と塚本シェフが同じ空間にいたあの光景を見ているだけに、この日のタンドール調理はいろいろと思いがよぎります。そしてやはり他の追随を突き放つ塚本スタイルは健在、揺るぎがないのです。

特に印象深かったのが「やまと豚の西京焼き コリアンダー風味」。これ、「魚久」のあの高級なお魚の冊の中に入れてあげたいくらいだわ。いや入ってておかしくない。それくらい旨い。それくらい、パンチがあるのに上品に仕上がっているんです。すごく驚いた。

「大山鶏のマライティッカ」も最高の出来栄え。

前菜のパテ・ド・タンドリーカバブなどとてもよい冷製ミートで酒の進みが加速するので困ります。

カレーももちろん素晴らしいもの。パーティーだというのに3種も用意してくれてます。

黒とアマトリチアーナとキーマ。特に「豚ひき肉とゴーヤのキーマカレー」の滋味深い味わいは特筆。いくらでも食べていられる味です。もはやカレーという括りには意味がないと思うこれ。カレーという言葉で済ませてしまうのは勿体無いです。美味しいなあ。

隣に座ってものすごく久しぶりにおしゃべりをした写真家の旦那様が最高だったんですよ。強面なんだけどしゃべると文化系趣味人で話しが噛み合うこと噛み合うこと。いい男でね、おしゃべりが止まらず困ってしまったよ。キーワードはゴルドラックから紅い眼鏡まで。好きだなあ、フランスのそっち方面極めた人。

恐縮にもお誕生日までお祝いしていただいてしまった。ちっとも通いやしないダメ客にプレゼントまでいただいてしまってね。

愛あふれるお店なんだよね。

皆さんの顔が見られてよかったな。