今回のセブンイレブンカレーフェアは「カレーフェス」でした。盛り上がったよね。前回は「カレーパーティー」だった。
カレーですよ。
セブンイレブン、すごいなあ、キャッチアップ力がすごい。だって夏になる前に既に結構な規模のカレーフェア「カレーパーティー」を終えて半年なんて経ってないうちにこの間の「カレーフェス」ですから。全国的なカレーブームをとらえてるなあ、と感じます。フェアはもう随分前に終わってますが、やっぱり記録のために書いておかなくちゃ。
並んだ店の看板がこれまたすごかった。銀座デリー、ルードメール、エリックサウス、spicy curry 魯珈 とすごいラインナップ。稲田さんとこは師弟での登場となり、ここに一番驚かされました。齋藤店主も稲田さんも、いろいろな思いもあるのではないかしらね。
さておきトピックありすぎの今回でありましたが、界隈ではエリックサウスのビリヤニがいろいろ取り沙汰されていたようで。わたし的には簡単に言うと「どうでもいい」(笑)うまけりゃいいじゃない。そんだけですよ。そうでしょ?グレービーうんぬんもあるようだけど、たとえばスリランカにいたときにブリヤニの有名な老舗で食べましたがグレービーじゃばじゃばなんだぜ。(店による)
で、本当のトピックはどこにあるか、と言うと
「デリーがカシミールやっちゃった」
と言うところに尽きると思います。
老舗デリーの伝家の宝刀、日本の激辛カレーの殿堂にして王道。そのカシミールカレーをセブンイレブンで販売してしまうと言うのだから恐れ入ったわけです。時代の流れというものを感じてしまうねえ。まるで全国に同じ空から同じ雨が降るように、カシミールが日本中に行き渡ってしまったんです。
まずはね、あんなに辛いもんをコンビニエンスストアの惣菜売り場に置いていいのか、ということ。子供が間違えてカシミール触った手で目とか擦ったら大変なことになるぞ。間違えて買っちゃう田舎のコンビニのじさまばさまの体調も心配でした。
さておきそういうコンプライアンスはセブンイレブンにお任せして、カシミールカレー。例によってコルマが販売された時と同じように業界に動揺が走る。そしてコルマが販売された時と同じように例の盛り付けと例のシールでデリーの皿ふうに偽装します。
さあ、たべてみよう。
ひと口目。おや、あまり辛くないか、、、いや、十分辛い。十分以上、十二分に辛い。ああ、辛い辛い辛い。あの旨味と辛味が交互、いや違うな、いっぺんにうわーっと襲い掛かるあの感じがちゃんと出ています。うわこりゃあすごい。こりゃあ大したもんだ。シャープでかつ野太いスパイスと唐辛子の布陣で逃げ場なし、というアレです。
チキン、驚くほどガッチリ美味い。え、いや、すごく美味しくないかこれ?ありゃーなんでこんなのコンビニのお弁当で出しちゃうかなー。困るよなー。上野本店では辛すぎて年に2〜3回くらいしか食べられないんですが、この辛さなら毎週食べられるな。総じてよくできていました。デリーのあのカシミールの好ましい香りもちゃんとあるのが大変に素晴らしい。現行カシミールよりも昭和のカシミールを思い出す味のチューニング。こりゃあたまらない。
で、ヨーグルトです。
前回のセブンイレブンの「カレーパーティー」というフェアではあんなこと(Twitter参照)をやったわけであります。今回はこれ。甘いヨーグルト。これで行くことに決めました。前回はインド的食べかた、とか適当なこと言って酸っぱいヨーグルトを混ぜることをおすめしたんだよね。
ナイルレストランのタンドリーチキンとおにぎりとヨーグルトという組み合わせ。あれ、うまかった。Twitterで1万回くらいいいねがついた。今回は日本の伝統、カシミールカレーを辛さに弱い人にも食べさせちゃおうという考え。コンビニレシピはなんでもアリなのです。
あんた、みなさいよこれ。ぶどうだよ。桃だよ。山梨かよ。デリーベイかよ(難解)
甘いヨーグルトを入れたわけなんですが、すごいのがセブンイレブンのカシミールカレーで、あの香りと風味は失われないんですよ。それでいてふくよかさが出てなおかつ辛さが穏やかになる。
これ、いいぞ。
お店のものに比べて辛さは穏やかだと感じましたが(どちらかというと昭和のカシミールカレーに近いと感じたんです)それでもやはり辛いよ。でも食べ方ってのはある。
いや、よかったなあ。