カレーですよ4871(八丁堀 バンゲラズスパイスビストロ&カフェ)インディアンスタイルではないバンゲラズブランド。

バンゲラさんから久しぶりにメッセージをいただきました。またも、です。またも新店のオープン。うむむ、すごい。きちんとレストランビジネスを成功させ、ミシュランの星など得て、ますます前へと進んでいるよねえ。

 

 

カレーですよ。

 

 

インド、ネパール、中国などの小売人はパワフルです。そしてビジネスの機微を拾うスピードが早い。たちまち新しい店を出店したり、一度採算が合わなくなるとすごい速さで店を閉めて次の店に取り組む。そういう事例をたくさん見てきました。

もちろんそういうことができる日本人もいますけれど、そのスピード感はなかなか追いつけるものではないなあ、と感じます。

今回のバンゲラさん新店は八丁堀。

 

「バンゲラズスパイスビストロ&カフェ」

 

という屋号です。

カウンターとテーブルの20人弱ほどのコンパクトな店。ビルの壁面に可愛いイラストがあってよく目立ちます。

店内にも同じイラストレーションが壁にあるなあ。トラの被り物を被った人たちが踊るイラストです。真ん中はきっと、バンゲラさんだな。なかなか雰囲気が出ています。似てる似てる。これ、きっとベンガルトラだね。あれか、本妙院であたしがトラの縞模様を裸の腹に描かれて踊らされたあの感じかもしれない。お祭りですね、きっと。

この日はレセプションなのでポーションや提供方法がちがうかもしれないので、そこのところ、ご参考までにね。ただ、やりたいこと、やっていることはすごく伝わってきました。

さて、まずサラダが来たね。オリジナルでありましょう、この酸味はタマリンドドレッシングかな。

 

ココナッツオイルのエビのアヒージョ(リーフブレッド付き)

これがね、絶品。本当においしくてアヒージョお代わりとかバカみたいだけど本当にお願いしたくなったくらいおいしいの。

隣に偶然座った素敵な女性と「これはおいしいですねえ!」などおしゃべりしつつ、しかし夢中で食べました。本当においしい。インド料理おいしいじゃない、西洋おいしい感じのおいしさ。

エビがふわりと仕上がっていてブロッコリのくったりした感じも良いし、スパイスの効きも過剰ではなくベストバランスで。うーん、こりゃあすごい。

小さなパン、リーフブレッドがついていてそれも良い感じです。

 

羊モツのマサラ

ああ、これもいい、かなりいいぞ。いわゆるトリッパですね。ハチノスのトマト煮込み。これはマトンのモツを使って仕上げてあり、日本人が食べるとカレー的に感じます。この夜のラインナップの中で唯一「カレー的」雰囲気を持っていました。名前だって「マサラ」です。

が、やはりそうではなくスパイシーなトリッパなのだよね。カレーではないんです。もしくはトリッパの彼方にはカレーがあるのかもしれない。そんなことを思いました。

 

ドーサタコス

これ、面白かったなあ。ドーサでタコスときたかあ。

マトンとフィッシュを選べるようです。ふわふわ、ぱふぱふの厚焼きのドーサをパニーニに、、、おっとタコスに見立ててサンドにしています。いや、なんかね、タコスよりもパニーニの印象がありました。中身はタコスの構成なんですが挽肉がメキシカンスパイシーではなくインディアンスパイシー寄りに仕上げてある感が。お腹に溜まるボリュームのお食事メニューです。

 

イワシのスパイスパスタ

今月のオリジナルパスタ、ということで月替わりのスパイスソースパスタがメニューにあるんです。

や、これも面白いねえ。スパイシーでありますがなるほどこれ、ちゃんとスパゲッティであり、ちょいと濃いめの味付けはこれにワインなんかでつまみがわりでもいいと思わせるところがあります。

ああ、なるほど。

これですべて合点が行った。そういうことか。こりゃあ確信犯。

なんの説明を聞かずともバンゲラさんの意図、やりたかったことが透けて見えてきます。

ここはバンゲラズブランドなんだけど、インド料理店ではないのです。そういう狭いジャンルや括りを脱ぎ捨てた、気軽に美味いもので飲める店。料理はちょっぴりスパイシー。

うんうん、とてもいい。

 

ほかのバンゲラズブランドと差別化をする意味でもあのイラストレーションの看板が効いてくるわけですよ。これはいいのではないかしら。この街、ビジネス街である八丁堀にピタリとハマる感があります。

スパイス飲み、なんて言葉を使わずとも気楽においしいもの。そしてランチはご存じのおいしいインディアンスタイルのカレーやってます。

 

とてもいいコンセプトだねえ。