カレーですよ4918(東銀座 蜂の家 銀座本店)ジャパニーズスタイルカレーライスの逆襲。

昨今、どうもジャパニーズスタイルカレーライスの逆転、逆襲がやってきている感があるんですよ。わたしだけかなあ、そう思ってるの。いや、そんなことないと思う。

 

 

カレーですよ。

 

 

どうも蔑ろにされてきた感がある、ジャパニーズスタイルカレーライス。いや、カレーライスなんてもんはさ、淡々と、日が当たる当たらないじゃなく淡々とやっていけばいい。そういう意見もあります。でもね。なんかカレーブームみたいのがきてるといっそうそういう感じが出ちゃってどうにもそれがイヤなのよ。

それはそうと、やっぱりジャパニーズスタイルカレーライスの逆襲、来ると思う。もう来てると思う。

例によって海外からの逆輸入現象もあり(ヨーロッパでの「カツカレー」人気をご存知かしら)そういうところから日本人は自分たちを正当化させるところがあるでしょう?良い悪いと言う話ではなく。そういうところが多分にあると言うこと。

で、ここ。歌舞伎座のお隣にある

 

「蜂の家 銀座本店」

 

のカレー、日本式カレーライスとして大変納得がいく味なのですよ。店主の櫻澤さんにも聞いたのですが、近隣のホテルからの問い合わせがとても多いそう。外国人ツーリストがジャパニーズスタイルカレーライスを求めているのが如実にわかる事例なのです。銀座広しといえども洋食店ではなく日式カレーライス専門店とくれば「蜂の家」になるわけです。そういうことになってます。

そのバックボーンは大変太いものを持っており、自信を持ってツーリストに薦められるお店。

根っこは長崎、佐世保にあります。老舗洋食店の「蜂の家」が本家、オリジナル。少女時代、かず多くのメニューの中から蜂の家のカレーの味に惚れ込んだ櫻澤店主が東京の人にこの味を、と暖簾を引っ張ってきたのです。ありがたいよねえ。このストーリーだけで十分に外国人カスタマーを納得させることができるってもんです。こういうのがインバウンドの人にすごく響くんだよ。きちんと背骨がないとダメなの、もう。

甘さの要素が感じられるカレーソースはわたしたち日本人の旨みを感じる舌にフィットしてくれるもの。各個人好みというものを持ってますけど、その幅の広いところを受け止める、だれもが好きという舌の広いレンジを遍くキャッチアップしていると感じる味です。個人の感じ方は人それぞれ。でも大きな流れはやはりあるよね。それを持っているのが蜂の家のカレーライスです。

 

「ハンバーグカリー」

これ、見てほしい。この大きさ、ね。今様の粗挽き肉汁ハンバーグではないんです。細かめの挽肉を柔らかく繋いである懐かしきスタイルでたまらないやつです。

 

「チーズオムレツカリー」

も洋食の系譜を感じさせるチョイスだね。ストーリーが繋がるというものです。

 

「ビーフ黒カリー」

はちょいとビターで焙煎深く、まるでチョコレートのようなフレイバー。これも大変魅力的。ああ、いいなあ、こういうのが好き。

 

今回は連載の取材でお邪魔しました。大変に楽しい時間となりました。

本日、1/26発売のエキサイティングマックス!と併読されよ。