カザーナの名前はなんだか懐かしいのです。むかし別の場所のお店でずいぶんブッフェランチ、いや、当時はバイキングと言ってたはずですね。たくさん食べさせてもらってありがたくお世話になりました。
カレーですよ。
あれはどこの街にあるお店だったかなあ。
今はマハラジャグループのカザーナ名義の店は2店舗しかないようです。お台場デックス東京ビーチ店とここ、
「カザーナ みなとみらい店」
だけなんです。
いいも悪いもなく、食べると昔通りのスタイルでニヤニヤとしてしまうんです。思い出補正じゃなく、そのまんま。あの頃のままなのです。いいね、いいじゃん。なんと言ったらいいのだろう、日本のバイキングインド料理の平均というのか、それとも古典とでも例えられましょうか。込み上げるものがあります。わたし、こういうので育ちました。だからやっぱりこういうのがすき。
当時カレーバイキングで特別だったのはやっぱり「新宿中村屋総本店」のラウンジ。圧倒的でした。わずか千数百円であのクオリティとあの接客、あの場所はただ事ではなかった。同じく新宿の「印度屋」も好きだった。タンドリーチキン食べ放題が良かった。
さてと、気持ちは横浜に戻ります。席に座るか座らないかで店員さんがブッフェテーブルを指差してにっこりするのも「日本インド料理バイキングクラシックス」な感じです。そうそうこれこれ。さあ、ダッシュでカレー盛りに行くよ!
カレーは4種類。野菜カレー、たまごカレー、キーマカレー、チキンカレー。それにサラダとナーン、パパド、ターメリックライスにフライドポテト。オレンジゼリがデザート。そんなラインナップです。フライドポテト入るの、なんかいいよなあ。カレーバイキングらしさがあるな。
野菜カレーはさらりとしたトマトベースソースで素直ないいもの。たまごカレーはちょっと何かもうひとつパンチがあってもいいかもしれない。野菜カレーと混ぜたらなかなかよかったです。こうゆう自由がきくのがブッフェのいいところ。楽しいね。
キーマは大根が入るのがなかなかいい。ダール、スタンダードな凝ってないダールでこれは好感が持てるね。
ナーンはやはり野菜サンドにすることにします。わたしはこれが一番しっくりくるのよね。野菜カレーの野菜も少し入れてみました。うんうん、なかなか良いぞ、これがいい。
インドレストランのブッフェ、くだけた言い方をすれば、インドカレーバイキングですが、10年から15年ほど前のインドカレーバイキングはこういう感じでしたねえ。悪口を言っているのではないよ。あまり複雑にせず、それなりに多くの人が楽しめて、料理の種類もそこそこあって、満足ができる。充分だし、今の時代はこういうのが再び求められるんじゃないかなあ、ともおもっています。
もう一度、インド料理を食べたことのない人への入り口になるようなギミック。
そこにつながるのですが、驚いたのがこのご時世でお値段1100円ということ。この立地でよくここまで抑えたものだと思います。これも入り口的役割を担える資質でしょう。
量を食べたい人もいるでしょう。わたしのように、種類を多めにいろいろ食べたいと言う人もいるはず。そういう人たちにとって、なかなかのチョイスになるのじゃないかしら。
メディアやマニアはより現地的なマニアックなものにフォーカスしていくし、それはそれでいいけれど、そっちを基準で見てしまうと商売上がったりになっちゃうし置いてけぼりの人が圧倒的に多くなっちゃう。都市部の狭い地域で狭く商売するならいいけれど、日本全国を相手に考えるんだったら、、、2023年の現在でもどっちがいいかは明白です。