カレーですよ5014(八丁堀 ベイクキッチンさとや)昔ながらの揚げカレーパン。

八丁堀界隈、1本裏に入るとこれがなかなか面白いのです。

 

 

カレーですよ。

 

 

八丁堀、茅場町や築地あたりまで。イメージで言えばオフィス街と思われる諸兄も多いはず。長く下町に住むわたしが見ると「ずいぶん大きなビルが建っちゃったけど昔っからの店はまだまだあるよね」という感覚が未だあります。古い親戚などいたからそういう感覚が残ってるのかもしれないね。

表通りから1本2本と入れば細い路地に肉屋、パン屋、魚屋、酒屋に文房具屋と日々の生活に必需の店がぽつぽつと残っています。そんな裏通りをぶらぶらと歩くのはなかなか気分が良いもので。サラリーマン諸氏はまだまだ仕事中の16時前後。穏やかな空気が流れています。

小さなパン屋さんを通り過ぎ、はたと思い引き返しました。たしかちらり見えたのはっと、、、うむ、あったよ。店頭に3種ほど出してあるパン、好物の蒸しパン(黒)とぶどうパンのスライスが売っていました。

たまらず店頭のパン2種を引っ掴んで店内へ。

 

「ベイクキッチンさとや」

 

という看板が出ていました。

店内ではカレーパンも確保。こりゃいいね。おかあさんにお金を渡してパンを抱えてニヤニヤとしながらお店を出ました。

うちに帰って袋を開けると、どれも素朴で感じのいいパン。いいねえ。こういうのがいい。こういうやつが好き。

カレーパンは昔ながらの揚げタイプで形も昔風のスタンダードなもの。フィリングのカレーは焙煎深めと見て取れる欧風よりでなかなかのお味です。うん、これはいいぞ。

ぶどうパンはスライス済みなのでちょいとパサつくところもあったりしますがレーズンがたっぷりと使われておりその周りのしっとり加減なぞなかなかのもの。味わい深いものです。

蒸しパンも上々。蒸しパン、最近なかなか手に入らないな。

うまいパン屋はいくらでもある昨今ですが、長く続く昔のスタイルのパンがそのまんまでお店に残っているところにはさ、ついつい立ち寄ってしまうのよね。

ああ、おいしかった。