お祭りに行きました。毎年恒例の催しであったお祭りですが、covid19で色々なお祭りがことごとく分断されてしまいました。なので、再開の今年、どこのお祭りも大賑わいです。
カレーですよ。
「よこすかカレーフェスティバル」毎年楽しみにお邪魔していました。コロナで分断されて久しかったのですが、めでたく開催。ほんとうにうれしいです。何が嬉しいって何が楽しいってね、ご当地のカレーを引っ提げて全国の店が集まるのが本当に楽しい。
特に嬉しいのが宮崎、みやこんじょの「カレー倶楽部ルウ」のルウ王子が来ること。「カリー専門店トプカ あいもこいもカフェ」の鳥丸さんもくること。もうね、すんごくうれしい。他にもここで必ず会える顔がいっぱいでたまんないんです。
で、今回驚いたのが、宇都宮の
「ハリーカリー」
の出店。
いろいろな意味で驚いたんだよね。ここは、ダークホース。会場ですべてを食べたわけではもちろんないんですが、わたしの好みから言えばここが今回トップかもしれないと思っています。スゲーんだから。
まず、よこすかカレーフェスティバルに於いては異色のお店といえましょう。宇都宮からの参戦、失礼承知で言っちゃうとご当地感は薄めです。しかし強い個性と実力があってもはや宇都宮を代表するカレー店という存在感もあったりして。間違いなく各店に匹敵する実力を持ってやってきているのは確かです。
まずそのオペレーションに目が釘付けとなりました。カウンター奥にセンターテーブルを据えて、そのテーブルをぐるりと回れる動線。6〜9食分ほどのトレーをテーブルセンターに配置、ごはんと坦々キーマかな、ごはんを盛り、カレー側には挽肉の小山を作ってその上にネギをこんもりとトッピングしてあるものを準備しています。丁寧です。
これが基本となって注文が入るとグレイヴィを注ぎ、ピークタイムなどに対応しているのだと考えられますね。これは効率いいと思う。他のお店でも同じようなことやってると思うんだけど、ハリーカリーさんは丁寧です。こういう準備と考察があるから美しく完成度高い盛り付けが量産できるのでしょう。
「旨辛坦々スパイスカレー」
盛り付けの美しさは会場随一ではなかろうか。いや、もしかすると店頭の大型ポスターの盛り付けの印象が強いからかな。それだったとしてもそのクオリティは店内提供に迫るの完成度。なにより美学のようなものがちゃんと見え隠れするんです。
イベントでの提供というのはなかなかに難しくて、店と同等というのを諦めてしまう出店者も多いと思います。仕方がないことでもあるよね。しかしハリーカリーはあきらめない。環境の違いをものともせずきちんと綺麗に盛り付けようと考えています。受け取ったお客さんたちの顔が驚いたり嬉しそうだったりで素晴らしいなあ。
大型のフードトラック(これがまたセンスよくかっこいいのよ。スリーポインテッドスターがグリルについたトランスポーターT1かこれは)を白と黒、2台抱えて廻しているのは伊達じゃないね。
そしてがっちり美味いんだこれが。
町中華テイストをリミックス。町中華というシャビーな題材を上品にまとめてあってこれには舌を巻い きます。あれれ、この味を外で?と驚かされる完成度。
「カレーライス」を食べたい人たちにとっては少々違和感を感じる落とし所かもしれないな。でも感性豊かな人や新しいものとの出会いを求める人にはど真ん中に突き刺さるはず。食べることが好きな人なら必ず頷く味だと感じます。いや、言葉もない。
あの牛丼チェーンのネギのカレー。これと食べ比べて欲しいよね、本当に。ネギをたっぷり、ちゃんと効果的に使うというのはこういうことだと思います。あれはちょっと反省した方がいいよ。
とにかく早々に宇都宮に足を運ばねばいけない、という結論になりました。さて、いつ出かけるかなあ。
さておき、とにかくたくさんの友達、仲間と会えた一日でした。
こういう時間は本当に大切にしないとね。
来年も、みなさんご一緒に。