カレーですよ5042(錦糸町 ヴェヌス サウスインディアンダイニング)間違いなしの南インド超安全牌。

安全牌を取る、という行為をそれほど選ばぬ人生なんであります。山道で分かれ道に差し掛かったら細い方を選ぶ、怪我するタイプであります、あたし。そういう自覚はあるんです。

 

 

カレーですよ。

 

 

しかしそれによって出会えるものは多くてね、今日も懲りずに細い道へ、細い道へとハンドルを切る日々なのですよ。だって面白いほうがいいし。

今日のカレーは安全牌。絶対確実間違いなし。しかしわたしが選ぶからにはただの安全牌であるはずもなく。そんな安全牌呼ばわりができるわけもないすごいものなのです。

そのお店。日々違うメニューが入れ替わるのですが、膨大な数の日替わり料理が流れとなって渦巻いているにも関わらず、絶対的に間違いのない味が必ずやってくるというね、物凄いレストランなのです。それをして安全牌などという言葉で片付けられるはずもなく。でしょ?だよね。

 

「ヴェヌス サウスインディアンダイニング」

 

はそういうレストラン。

うますぎてなにかあるんじゃないか、と(笑)穿った見方をするわたしの舌ににヴェヌゴパールシェフのパンチがグリーンヒットするわけです。きょうの料理も会心の出来。全部がきっちりと美味しいのでありました。

さあ、目眩く南インド料理ブッフェの時間です。

 

パプリカと豆のカレー

豆の風味とパプリカを煮込むと少し出てくる酸味と苦味が良いバランス。パプリカがこんなに主張ある味であったことを思い出させてくれます。豆カレーなのに華やかさを感じるんだよ。こりゃあ不思議だなあ。やはり経験を積んだ舌と腕前を持つシェフの料理というのは楽しいものだねえ。

 

カボチャラジママサラ

金時豆がほっくりして甘みがよく出ていて美味しい!カボチャもほろほろと良い煮込み具合でその甘さに負けないよう結構な辛口にしてバランスを作っています。これはすごく美味い!!あまから味が好きな日本人には刺さる味だよねえ。なのに強く辛いんです。クローブやカシアのオリエンタルな香りが強く上がって気分がいいね。インディアンチリコンカルネという風情もあると思います。おもしろい、おいしい、いいなあ。

 

クミンチキン

辛くて苦くて気分の良いトマトベースのスタンダード。スタンダードといいましたが、スタンダードと凡庸はまったく違う意味であると思ってます。それを思い知るような質の高い味でした。チキンが大きなカットなのも嬉しいね。ずっと食べてられる味だなあ。

 

ミーンコザンブ

お魚出汁の美味しいココナッツ煮込み、とでも言いましょうか。日本人というやつはお魚がメインになるだけでどうにも自分が海の国の民だということを思い知らされる感があります。純粋に舌がお魚の旨みに喜びの悲鳴をあげてます。スパイスを使おうが西洋料理であろうがお魚はお魚。それがいいし、そうでなくては困るんです、日本人的には。お魚は特別な食材だと思うます。そういうカレーだねこれは。

ナーンがあるのはこの店がある場所柄かね。でもそれでいいと思う。

で、パンはやっぱり野菜サンドがいいんです。カレーにつけて食べるなんてナンセンスだ、といつも嘯いています。特にこのお店ではね。

ラジママサラサンド、超正解!ナーンに野菜をたっぷりのせて、そこに控えめにシーザードレッシングをかけてやってラジママサラも挟んでやります。ナーンがちゃんと美味しいので尚更旨い、良い、と感じます。ああ、これおみやげにしたいぞ。

そういえば水のカップ、これ、わたしが気に入っているスタンレーのコップとそっくりなんだよね。あれはたしかマテ茶のコップからのインスパイアではなかったかしら。手に持った感じがなかなかいいのです。アジアハンターのHPで探してみねばね。

ヴェヌゴパールシェフ、ごちそうさまでした。今日もノックアウトされました。