なんだかピンと来た。なんでだろう。地図の上でここ行かないとと思ったんです。そういう勘が働きます。割と、当たります。
カレーですよ。
長く食べあるきをしていると、そういう勘のようなものが自分の中に醸成されたりします。勘ってのは第六感とかそういうものではなくて経験の積み重ねで作られる土台の厚みから来るものだと思っています。
わりとよく通りかかる京王柴崎界隈。甲州街道を山梨に向かう途中なわけです。高速に乗るのもなんとなく首都高がキライでいつも調布から乗るからね。
とはいえそういう時に界隈でカレーで寄り道をしようというのは考えたことがなかったな。あまりカレー店があるイメージがなかったからですが、いいお店があったよ。
「咖喱ふぉるにあ」
という名前です。ダジャレ系か?(笑)
店内、いい。いいなあ!すごく好み。かっちり組んであるDJブースが入り口近くに存在感を持ってドンとおいてあります。スタイリッシュなバイクが壁に立てかけてあったり、テープル席はセンスのいいアウトドアテーブルとチェアでセットアップしてありました。ベンチタイプのチェア1本とカーミットチェアタイプ2脚。テーブルはウッドのロール・ロータイプ。これはいいなあ。センスいいぞ。気分がいい。
店主もにこやかな髭のにいさんでいい感じ。ああ、なんかこれは期待できそう。
カレーは2種盛を注文。マトンキーマと豆となりました。
まずはダール、これが好みだった。濃厚で豆の甘さが自然に出ていてこれは秀作と言っていいでしょう。
たっぷり食べたくなります。ああ、おいしい。
マトンキーマも良かったです。
ピリッと辛く、肉の香りワイルドでしかし嫌味になっていない。バランスがいいんだね。ちゃんと油旨い感じに仕上がっていて好感が持てます。
ごはんの頂上にはトマトのサルサ。これまたいいよ。少量混ぜるとカレーの印象がけっこう変わるのです。油が強いマトンキーマにぴたりとあっているなあ。紫キャベツの酢漬けもライタもいい。ナスのアチャールもグッド。なんかいいもの食べちゃったな、という感が残ります。うふふ、という気分。
カウンターの壁に貼られたチラシもカッコいいものが多いです。店内隅々まで変に肩肘張らないカッコよさがあって、とても居心地が良かったですよ。うーん、いい気分。
(そのフライヤーの中に「超辛グランマサラー」(!)という特撮ヒーロー(!!)の映画化クラウドファンディングのやつがあって目を剥いた!)
これはいい店を見つけてしまったよ。
ちょっと連載誌の取材でお話し聞いてみたくなります。