とても気に入っているお店、宇都宮の手前にあるんですがなかなかチャンスがなかったのです。それが驚いたことに前回の「横須賀カレーフェスティバル」に宇都宮の看板を背負って参戦。アゴが落ちました。
カレーですよ。
それで、うれしくなってカレーを食べて、少しおしゃべりしたりしていたんですが「横須賀カレーフェスティバル」で食べてからそのまま、肝心の宇都宮のお店、本拠地には行けていないままでした。で、行くことに決めたんです。
宇都宮駅からバスで15駅となかなか大変。わたしはいつも通りクルマでアクセス。店の裏に駐車場があります。
「HARRY CURRY / ハリーカリー」
というお店です。
ロードサイドのスッキリきれいなカフェと言う風情のお店、これが本当に作り込んであるんだ。世界観、と言う言葉はこのお店のためにあるようなものです。
驚くべき抜かりなさで、たとえばお店の裏に駐車場があるんですが、その裏手のゴミ箱や照明までもががっちりとデザインなされていて、世界観を保持する意思というものが感じられるのです。白と黒のフードトラックも同様。普通はここまでやらないよなあ。「ハリーカレー」はそれをやり切っていると感じます。きちんと意志のようなものが見えるんです。
さて、カレーだね。
店に入るとすぐに小さなキャッシュカウンターがあって、そこで注文をして先に支払いを済ませて席に着きます。
カレーソースは2種用意されていて、ハリーはフルーティな中辛、リリーがクリーミー甘口系。
「ハリーベジタブル Mサイズ 」
としました。
カレーソースはフルーティでスパイシー。カレーだけど、カレーなんだけど、野菜をミキサーにかけて作った優しいスープのよう。初めて食べた時にひと口で虜になったやつ。そこにスパイスが強く効くという感じです。これは素晴らしいよなあ。なかなかないバランスだと思います。とにかく完成度高いカレーソース。ちょっとまいってしまうなあ。
野菜たちは右からザワークラウト風のキャベツみじんのピクルス、これは標準でつくようだね。
こっからが「ベジタブル」トッピング。ニンジンのマヨネーズラペ、マッシュポテト、上にはクリスピーで甘い、これはタマネギのフライかしら、乗っています。豆と根菜の和え物サラダという感じのこれは穏やかな味。左端はキャベツのオイルマリネ。どれもカレーソースと組み合わせると楽しい融合がありました。
が、カレーソースが好みすぎてさ、なんか勿体無くてなかなか混ぜられない。大変に困る。貧乏性です(笑)。こんなことに悩んでしまうこの幸せといったらないよね。
普段は料理をせずに通しているわたしですが、もし自分がカレーを作るなら、こういう感じに着地させてみたいと感じさせます。いいものです。
食べながら目を落とせば木の床材の質感のよさ、インダストリアルな雰囲気のカウンターチェア、トイレや奥の席、2階をクローズしてある階段前のバーまでデザインし尽くされているのに気がつきます。実はオーナーが空間デザインの仕事をされているのだとか。2Fに建築事務所があることと繋がって色々な謎が解けていきます。
なんとかして、なんんとしても、なにかの媒体で取材という形でお話を聞いてみたいなあ。
必ず実現しよう。