カレーですよ5124(デジタルキッチン カレー博覧会)スタジオでカレーパーティー。

わたしのヘッドクォーター、キッチンスタジオのデジタルキッチンから楽しい依頼をいただいたのです。カレーテーマのパーティーの企画依頼。お題は「繋がり」。うんうん、こういうのはちょっと張り切ってしまうなあ。

 

 

カレーですよ。

 

 

さて、どう構成しよう。予算もある。反映したいものもある。詰め込みすぎてもよろしくない。腕が鳴るねえ。

織り込みたいな、と思ったのは「地域との共生」。昔から変わらず持ち続けているわたしの生涯のミッション「外食応援」にもつなげられると考えました。スタジオのみんなが地域にある優良な飲食店のことを知るきっかけをつくろう。神田カレーグランプリを紹介するのもいいよね。会社がある町のレストランに出掛けてゆくきっかけになるもんね。

当然そこにスタッフの皆さんとわたしとの「繋がり」も大事な要素になってきます。わたしを信頼してもらってその上でわたしのフィルターを通した店を知ってもらうのがいいと考えました。

そこにわたしの好み、応援しているレストランと食品製造の会社を乗せて、ちょいと魔法をかけてやるわけですよ。(しかしポスター、なんでこのフォントなんだなんかこわいぞ/笑)

デジタルキッチンに関してはスタッフのみんなが集まるいい雰囲気が強くあってそうそういうことはないのですが、テレワークで家を出るのに腰が重い人も増えているそうです。仕事場の近くに美味しいレストランがあればオフィスへの出勤のモチベーションにもなるよね、きっと。近隣のレストランや街とのつながり、大事だとおもいます。

そんなこんなでテーマを決めました。

 

「スタジオのご近所カレー博覧会」

 

こんな構成にしよう。

 

*アールティ(インド料理)

ここはわたしが秋葉原界隈で一番信頼しているインドレストラン。しかもスタジオからわずか3分。ここからビリヤニを5人前ほど調達しましょう。お心遣いをいただき、「僕たちの今日の賄いだよ」といってコックさんからカレーももらってしまったよ。心ある人たちが働く良いレストランです。オーナーのあやこさんの姿勢が見えます。うれしいなあ。

 

*デリー(日本系インド・パキスタンカレー)

秋葉原のお隣となってしまいますが、1駅足をのばすだけのご近所距離。御徒町の老舗インド・パキスタン料理店「デリー」からパック詰めのコルマカレー。大袋で700g。わたしのデリーでの絶対メニュー、コルマをみんなに知ってもらおうと思いまして。大好きなものは薦めたいもんね。

 

*マジカレー / ヤマモリ

レトルトもいれましょうか。「マジカレー」は駿河台下でこれまたお隣の駅、小川町と至近。「神田カレーグランプリ V2優勝 マジカレー お店の中辛 3袋入」はヤマモリの製品。先日の「マロンの夜会」でのご縁もあります。クセのない甘めの味わいは誰からも愛される仕上がり。

 

神田地区近隣というテーマ。それと、お店で調理したチルドのもの、お店で調理したパックのもの、工場調理のレトルトという3種で変化もつけてみました。

 

もうあと2種。

*ハウス  バーモントカレー

*エスビー 本挽きカレー

こちらは二大巨頭であるハウスとエスビーから。ハウスからは60周年(!)を迎えたニッポンの王道、バーモントカレー。エスビーからは最新作で評判上々の、本挽きカレーをそれぞれ選出。スタジオスタッフの女性に作ってもらいました。これも日本の家庭カレーの根っこであるバーモントと最新の調味調整の味であろう本挽きを並べてみようという趣旨です。意外とこういう同時に食べ比べというのはおうちではできないからね。赤缶カレーは持って行ったんですが混ぜないで純粋に本挽きカレーだけで作りました。

実はこの家庭でよく食べられている、いわゆるインスタントカレー、カレーの素を使ったカレーライスがスパイステンパリングでどういうふうに変わるか、というのもやってみたかったので、それもいきましょう。

 

そこで登場するのが、

*ザ・スパイス ディクショナリー

というシリーズ。耳なじみないなって?これはDAISOに行けば売っているスパイスです。100円で販売されているホールスパイスなのだよ(パウダーもあり)。100均でホールスパイスが買える驚くべき時代なのです。

「ドウシシャ」が販売元。メーカーでもあり卸商社でもある同社の以前のイメージは弱電や白物のイメージを持っていましたが、今や家電からキッチン周り、インテリア、食品やアパレルまでと幅広いんですよ。わたしのお気に入りの米スタンレー社のサーモマグやカップも扱っているのを知って驚きました。

で、そのドウシシャがDAISOに卸しているんですが、企画製造はどこあろう、我が愛する「36 チャンバーズ・オブ・スパイス」なんであります。なるほどこれは間違いなく信頼ができるね。100均でホールスパイスが買えるという凄み、考えてみて欲しいのです。使い切れる量と手軽さ。これは大袈裟ではなく日本の食文化が変わってゆく様を見ているようなものだと思っとります。

えー、テンパリング企画はスベったです(笑)安全重視で熱々油ぶっかけジュバー!!にならなかったんであるよ。安全第一であるよ。

景品も出してみましたよ。私の秘蔵の品の数々。自腹のものも多いぞ(笑)

とにかく。

 

そういう色々な要素を細かく実装してパーティーを企画しました。考えるの、実行するの、楽しかったです。

まあ、はじまってしまえば「カレーうめえ」で括られちゃうわけでありますが、それでいいの。その「カレーうめえ」のなかに、自分なりに食を通した「地域とのつながり」「人とのつながり」「店やメーカーの想いとのつながり」など散りばめたつもり。

結果、みなさん「カレーうめえ」と思ってくれたはずで、それは達成。それでいいのです。

そういうのから「あのときのうめえカレー、どこのだっけ」になっていけば、本懐というものなんであるよ。