先日、あまりにも良いので驚いた、自転車距離のお店が亀戸にあります。またむずむずして行ってきたよ。
カレーですよ。
亀戸駅から少し距離があるのですが、15分など物の数ではないよ、この味を知ってしまえば。いや、わたしの場合は自宅から自転車なんだけどね。
入り口の大きな黒板をじっくり見てから入ります。大体これでメニュー決まるんです。々な情報が入るのが楽しいんですよ。
「ロイズキッチン」
お店に入るとロイさんが顔を覚えていてくださったようでにこにこしてくれます。うれしいな。
きょうはお休みなのでうちの奥さんも一緒にきました。
さて、注文です。2種のセット「Bセット」と1種のセット「Aセット」をお願いしました。
こんな感じ。ああ、写真見返すとあの美味しさを思い出す!
マトンカレー
トマトベースの濃い味、深い味のマトンカレー。マトンが雑味がなく、しかし風味高く、で感心してしまいます。大変においしい。マトンは同じ肉でもその下処理などでかなり質が変わってくるものですが、ロイさんのマトンカレーはやっぱりきちんとしていてなるほどという上品さ。おいしいなあ。
野菜カレー
トマトクリームベースです。優しい味の中に香ばしさを強く感じます。野菜のサイズと食感が上品だなあ。辛めに仕上げてありました。野菜カレーと豆カレーを辛めに仕上げてくるお店は相対的にどのお皿を選んでも失敗がない、という経験をしてきています。ロイズキッチンも、然り。
豆カレー
ああ、これおいしい。このあいだ同様豆は挽き割りのムングダール。前回はダールマッカニー的に濃厚な仕立てでしたが今回は軽やかで豆の旨みがぐいっと出る感じ。やっぱりいいなあ。ロイさんの豆カレーは繊細です。またも豆カレーで唸らされてしまいました。
サラダにキヌアが使ってあるのも楽しい感じです。チャパーティにサンドするとおいしいよ。
ロイシェフとおしゃべりなどしながら楽しく食事。すると「ちっとまってて」と2品ほど持ってきてくださりました。試してごらん、って。
あ、これはインディアンチャイニーズだ。
ごはんはプラオではなくチャーハンと覚しいものです。が、プラオとチャーハンの境目がわたしにはわからないというのも事実。言葉で説明するの、むずかしい。あそこの境界線は難しいです。境界線ではなくグラデーションで考えると理解ができたりします。色々書きますが、ストレートにおいしいんです。
赤いのはいわゆる酢豚的味でした。シェフはシェズワンと言っていましたが、マンチュリアン的に感じたよ。ここら辺は誤差の範囲、解釈の違いだと思っています。これ、大変な美味しさだ。なるほどこういうものもやられるのかあ。色々楽しいなあ。気づけばお腹がはちきれんばかり。
最後に「ハルワ食べますか?」と聞かれました。いやあ、食べたい。でももういっぱいいっぱい、と答えると、小さなパックに入れて持たせてくれました。なんという優しい心遣い。ありがたくて泣けてくるぞ。
自宅で食べたのですが、これまたとんでもない美味しさ。それほど多くないガジャルハルワ体験ですが、これ、トップオブトップだ。そうかあ、ガジャルハルワ、ここまで洗練、上品にできるものなのかあ。ため息が出ました。大変なものです。
ロイさんと話していて「ディーナーをコースで食べて欲しい」という話を聞きました。すごくわかります。もちろん商売ですから商売としてやらねばいけないわけですが、そういう話ではなくて、ロイさんが自由に腕を振るって一品一品に気を配りつつ幅を作ったり全体のバランスをとったりということがしたい、それを見て欲しいという想いで仰ってるのが痛いほど伝わるのです。それができる腕だから。
わかる、強く伝わってきます。ランチを食べただけでもわかる。
またも完膚なく叩きのめされました。また思う存分やっつてけてもらいにこよう。
ディナーに来ないとね。パーティもしてみたいぞ。