カレーですよ5149(レトルト エスビー 噂の名店 大阪/北浜 コロンビア8 大阪スパイスキーマカレー)アレンジ。

レトルトカレーは自由だ。そう思うのです。なぜ自由なのか。それは食べ方の話し。

 

 

カレーですよ。

 

 

ご存じ大阪北浜の「コロンビア8」。有名店もいいところで今や大阪のカレーシーンを代表するお店として知られています。店主オギミール氏の強いサジェストでグレープフルーツジュースとシシトウで苦味を入れながら食べ進めるという作法があることでも知られています。これを以て「コロンビア8」の味、世界観の完成となるわけですよ、お店では、ね。

そしてレトルトカレーがあります。

これがまた凄まじい完成度でよくまあこの味、この構成を生み出したものだ、とエスビーの開発陣に敬意を表したいと思います。店主の執念もあったのであろうことは容易に想像できました。

そりゃあこういう内容、クレームも問い合わせもメーカーに来るだろうな、というのも同時にあるんですよ。普通の人(=カレーライスが食べたい人)にとっては難しい味だと思うから。しかしエスビーはそれを跳ね退けつつ製品はすでに半定番化していると感じます。

カレー製品の総合ラインナップ内での味の幅や自由度の極北の指針としているのではないか、とも考えられるんですよね。カスタマー、コンシューマーに対しての試金石的なところもありましょう。そういうのをラインナップに持ち続けるエスビーはすごい会社です。

 

で。

とはいえレトルトカレーなので、買ったお客は自由にできるわけです。オギミールさんの強いサジェストが家庭までは届かない、というわけです。だからこそお店に行くべきだしその可能性が大きくなるとも思います。不思議な味で、体験したことのない舌への入力を本家で確かめたくなる、というながれかな。

この日わたしはごはんの上に超ウマのプルコギビーフをたっぷり乗せ、そこにプルコギの汁も注いでみたんです。そこへ、

 

「エスビー 噂の名店 大阪/北浜 コロンビア8 大阪スパイスキーマカレー」

 

投入ですよ。これがなかなかに面白かったんです。

「噂の名店 大阪/北浜 コロンビア8 大阪スパイスキーマカレー」はなかなかに手強い。個性的な味と食感で、これが多分エスビー食品へのクレーム(というより困惑の問い合わせ、が正解かな)につながっているはず。それをあえて緩和する甘い味の汁と肉。悪くないぞこの組み合わせ。こういうやり方もある、ということです。

レトルトカレーの味というのはある種完成品で「自分でいじる、ひと味加える」を忘れている人も多いと思うんですね。それは少し勿体無いんじゃないかしら。たしかに完成形でありそのまま食べることを前提としたチューニングを施してあるわけで。味や個性に間違いはないわけですが、内食であるからして、自分の好みに寄せるのは容易いことでもあります。

お店では決してできないことをやる。内食のカレーのこういう楽しみ方、いいんじゃないかな。

もちろんまずは本来の味を確かめてからね。