ご存知の銀座スイスはカツカレー発祥店としての裏付けが納得いくお店だと思っております。取材や試食会などで何度もお世話になっています。
カレーですよ。
諸説あるのも知ってますが、広い範囲から認識されているという点、カツカレーという名前という点においては、
「銀座スイス」
が元祖でいいんじゃないかな、と。元祖論争に加担はしません、それぞれの皆さんの考えでいいと思ってるので。わたしはそんなふう。
それで、以前いただいたレトルトのカレーソースがよく出来ていたんですよ。
「洋食屋のカレーソース」
という名前です。
レトルトカレーとしては具材なしの家庭での使いでの良いもので、当然そうなると思います。
なぜなら銀座スイスの名物はカツカレーであり、カツカレーは袋入りには出来ないから。
このソース、よくできているんだよ。洋食のレストランらしいちょっと凝った味の構成の、酸味が少したつ感じの洒落た調整。食べている最中よりも、食べ終わった後にふとその残り香や口に残った後味に「あれ、銀座スイスのあのにおい、、、」とふわり思い出させてくれる感じ。なかなかにたいしたものなんであります。やるなあ。
せっかくだから、とちょっと上物を乗せることにしました。台所にカットレットはなかったので、前日夜に上野原のいちやまマート(!)で買ってきたフライドチキン。なかなかに上出来なやつなんですが、これを温めて乗せてみたよ。
うん、ああ、なんというかね。やっぱりうれしいビジュアルになるよね。そうかそうか、そりゃそうか。わたしは実は具材よりも上物よりも、なによりカレーソースの味と香りが大事で、なんだったら具材と上物ははじいてもらって結構、そういう主義なんです。が、見てくれのよさは何か載っている方、という事だよねえ。そりゃそうだ。こういうのをやるとSNSで俄然いいねが増えて、わたしはまた傷つくのであるよ。カレーはカレーソースが大事なのよ、みんな、、、
それとは別にいちやまマートのこのチキンはうまいんです。とてもうまい。悔しいけどカレーと合わせてもとてもいい。少し悔しい。あと、しんしんの「プチ漬物福神漬け」をプラス。なんか、上出来なんであるよ。
こういうのがいいよね、の人たちが多いのは納得ができます。